棋聖戦
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 第24期棋聖戦7番勝負第6局(愛媛対局)

◆ 王、趙棋聖を4勝2敗で破り新棋聖に

黒:趙 治勲 棋聖 7時間59分1−132手(完)
白:王 立誠 王座 5時間15分(持ち時間各8時間)
白中押し勝ち
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棋譜



 囲碁界最高位を争う第二十四期棋聖戦(読売新聞社主催)、趙治勲棋聖(43)と挑戦者・王立誠王座(41)の七番勝負第六局は、八日朝から愛媛県今治市の今治国際ホテルで行われたが、九日午後四時二十五分、百三十二手で白番の王・王座が中押し勝ちし、通算四勝二敗で棋聖位を奪取した。王・新棋聖は、通算五人目、台湾出身の初の棋聖となる。対局料を含む優勝賞金は三千八百二十万円。

 一方、趙棋聖は、名誉棋聖の資格が得られる五連覇を目指していたが、四連覇(通算八期)でストップ、タイトルは名人のみとなった。

王・新棋聖戦の略歴
1958年、台湾生まれ。71年、加納嘉徳九段に入門、72年初段、88年九段。95年王座戦で初タイトル。98年に復帰し、現在2連覇。

 「来日して三十年。今日は最高の日になりました」と王立誠・新棋聖。「名誉棋聖になる力量じゃないという神のお言葉でしょう」と趙治勲棋聖。愛媛県今治市で行われた棋聖戦第六局で、四年ぶりの交代劇が見られた。

 六、七、八・・・。秒に追われるように趙棋聖が盤上に手を置いて「負けました」。控え室のモニターでは聞きとれないほどの小さな声で投了を告げた。王新棋聖がわずかに頭を下げる。これまで四人しか就位していない囲碁界最高のタイトルに、「王立誠」という新たな名前が刻まれた瞬間だった。

 「今シリーズはずっと苦しい碁だった。自分が本当に棋聖になっていいのか信じられない」。伏し目がちに喜びを語る新棋聖の目頭は赤かった。

 これからのことについては「疲れたのでゆっくりしたい。まだまだ未熟なのでもっと精進します」と話していた。

 一方、名誉棋聖の称号が与えられる棋聖五連覇に失敗した趙棋聖は、「立派な新棋聖です」と王新棋聖をたたえたあと、「またがんばるとしか言いようがない」と再起を誓った。

 第六局は、いきなり隅にかかった白2、右上折衝での白16のはねなど、王新棋聖の意欲的な打ち回しで始まった。

 形勢不明で迎えた中盤、王新棋聖が白90と中央の黒石に迫ってからは乱戦に突入。難解な戦いが延々続いたが、趙棋聖の黒125が敗着。白132まで中央の大石が取られて、勝負が決まった。

 気合いと気合いがぶつかりあった激しい七番勝負を王新棋聖が制した。その勝因は石と石が競り合った中盤から終盤にかけての勝負強く柔らかな打ち回しだったといえる。

 シリーズの行方を大きく左右したのが、趙棋聖の二勝一敗で迎えた第四局。中盤で優位にたった趙棋聖は安全勝ちを図ったが、これが着手の緩みにつながり、「一万局に一回」というほど死ぬはずがない大石をとられた。

 続く第五局でも王新棋聖が逆転勝ちした。趙棋聖は勝ちを決めるチャンスを再三逃し、秒読みになってから乱れたという印象が強い。

 シリーズを通じても、趙棋聖を迷わせる王新棋聖の機略に富んだ打ち回しが目立った。王新棋聖は精神面でも技術面でも互角以上に渡り合った。

 名人、本因坊を併せ持って、長期間囲碁界に君臨してきた趙棋聖に、金属疲労もあったかもしれない。


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