山下敬吾九段 vs 村川大介七段 ▲
山下九段の白番中押し勝ち
持ち時間各5時間 先番6目半コミ出し
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第38期 棋聖リーグ Aリーグ 対戦表
序列 | 棋士名 | 張 | 山下 | 依田 | 小林 | 山城 | 清成 | 成績 | 最終順位 |
1 | 張栩九段 | - |
▲● 3目半 [再現] |
● 1目半 [再現] |
▲● 中押し [再現] |
● 1目半 [再現] |
▲○ 15目半 [再現] |
1-4 | 陥落 |
2 | 山下敬吾名人 | ○ 3目半 [再現] |
- |
▲○ 5目半 [再現] |
○ 中押し [再現] |
▲● 3目半 [再現] |
○ 1目半 [再現] |
4-1 | 1位 |
3 | 依田紀基九段 | ▲○ 1目半 [再現] |
● 5目半 [再現] |
- |
▲○ 2目半 [再現] |
○ 中押し [再現] |
▲● 中押し [再現] |
3-2 | 2位 |
4 | 小林覚九段 | ○ 中押し [再現] |
▲● 中押し [再現] |
● 2目半 [再現] |
- |
▲○ 中押し [再現] |
● 7目半 [再現] |
2-3 | 4位 |
5 | 山城宏九段 | ▲○ 1目半 [再現] |
○ 3目半 [再現] |
▲● 中押し [再現] |
● 中押し [再現] |
- |
▲○ 1目半 [再現] |
3-2 | 3位 |
5 | 清成哲也九段 | ● 15目半 [再現] |
▲● 1目半 [再現] |
○ 中押し [再現] |
▲○ 7目半 [再現] |
● 1目半 [再現] |
- |
2-3 | 陥落 |
第38期 棋聖リーグ Bリーグ 対戦表
序列 | 棋士名 | 高尾 | 羽根 | 河野 | 溝上 | 趙 | 村川 | 成績 | 最終順位 |
1 | 高尾紳路九段 | - |
○ 半目 [再現] |
▲○ 中押し [再現] |
○ 中押し [再現] |
▲● 半目 [再現] |
● 1目半 [再現] |
3-2 | 2位 |
2 | 羽根直樹九段 | ▲● 半目 [再現] |
- |
○ 1目半 [再現] |
▲● 中押し [再現] |
○ 中押し [再現] |
▲● 中押し [再現] |
2-3 | 4位 |
3 | 河野臨九段 | ● 中押し [再現] |
▲● 1目半 [再現] |
- |
○ 中押し [再現] |
▲● 中押し [再現] |
● 中押し [再現] |
1-4 | 陥落 |
4 | 溝上知親八段 | ▲● 中押し [再現] |
○ 中押し [再現] |
▲● 中押し [再現] |
- |
○ 中押し [再現] |
▲● 中押し [再現] |
2-3 | 陥落 |
5 | 趙治勲二十五世本因坊 | ○ 半目 [再現] |
▲● 中押し [再現] |
○ 中押し [再現] |
▲● 中押し [再現] |
- |
○ 中押し [再現] |
3-2 | 3位 |
5 | 村川大介七段 | ▲○ 1目半 [再現] |
○ 中押し [再現] |
▲○ 中押し [再現] |
○ 中押し [再現] |
▲● 中押し [再現] |
- |
4-1 | 1位 |
頂上決戦へ 12人激突 リーグ戦 5月9日開幕
囲碁界の頂点をめざし、トップ棋士12人がしのぎを削る第38期棋聖リーグは9日開幕する。井山裕太棋聖(23)への挑戦権を獲得するのはだれか。激戦必至の戦いをマイケル・レドモンド九段(49)と坂井秀至八段(40)が展望する。
◆展望 レドモンド九段・坂井八段
Aリーグ タイトル奪還へ 張優勢
Bリーグ 実力伯仲 つぶし合いも
――Aリーグの順位1位は張栩九段。棋聖位を失い、無冠となった。
坂井 落胆はしていると思うが、精神的にも肉体的にもタフな人。再び自分の時代に戻すんだ、という強い気持ちで臨むだろう。
レドモンド 七番勝負では井山さんにかき回された感があったが、調子が悪いというわけではない。井山さん以外には強い。
坂井 先日、対局したが、トップとしてのオーラは相変わらずだった。
――2位は山下名人。
レドモンド 独自のスタイルを貫き、ツボにはまるとめちゃくちゃ強い。
坂井 調子は安定している。リーグ最終盤には名人防衛戦が始まる。
――3位は依田九段、4位は小林九段で、ともに前期からの残留。
レドモンド 2人ともリーグにふさわしい安定感がある。
坂井 それぞれ棋聖戦には縁が深く、思い入れがあるはず。Aリーグはベテランが目立つ。皆、このリーグにかけている。
――山城九段は陥落即復帰、清成九段は4期ぶりの参加だ。
坂井 ベテランになっても活躍できるのが囲碁の魅力で、同じ棋士として心強く、エールを送られている気持ちがする。
レドモンド 2人とも好調。持ち味があって、碁が面白い。
坂井 清成九段は序盤から時間を使う長考派。同じ関西棋院であり、頑張ってほしい。
――どんな展開となるだろう。
レドモンド 張さんと山下さんが先行する構図は動かないだろう。
坂井 6月に直接対局があり、急所の一局となる。張さんが勝てば、順位の優位もあり抜け出るのでは。
――Bリーグ1位は高尾九段。
レドモンド とても調子がいい。碁も変化し、柔らかくなっている。本因坊、名人時代より強いんじゃないか。
坂井 高値安定でしょう。持ち時間5時間の碁の成績がかなりいい。碁の内容が安定していて、負かしにくい相手だ。
――羽根九段が2位につけている。
坂井 精神的な強さがある。どんなときでもベストを尽くし、落ち着き払って対局する。だからタイトル戦でカド番に追い込まれても動じない。
レドモンド 全体的なイメージではそう目立ってはいないが、挑戦を具体的に意識するようになると強くなる。5月の高尾戦が勝負。
――河野九段、溝上八段は残留。
レドモンド 河野さんは最近、変わろうとしている。いい意味で危ない激しさがある。溝上さんはマイペースという印象だ。
坂井 河野さんは井山さん、張さん、高尾さん、山田規三生九段の4人にむちゃくちゃ負けている。それでタイトル戦に絡めないでいる。逆に言えば4人以外には強い。高尾さんとの最終戦がカギとなる。
――趙二十五世本因坊が4期ぶりに帰ってきた。
レドモンド リーグ最年長。碁の内容も面白い。
坂井 最終予選決勝は半目勝ち。気分よく臨むでしょう。
――村川七段は初参加。
坂井 井山さんと親しく、刺激を受けている。早く井山さんとタイトル戦を打ちたいと思っているはず。線の太い碁で、本格派。ここ1年で力を付けている。
――どんな戦いと予想するか。
レドモンド 高尾さんを中心に羽根さんと河野さんが絡むのでは。油断のならない実力者がそろい、星のつぶし合いとなることも。
坂井 河野さんに注目したい。前半は勝ち越している相手が続き、最終戦に勝てば挑戦者という流れなら、大いに可能性はある。
――ずばり挑戦者は。 坂井 決定戦はAの張さんとBの河野さんの組み合わせとみる。そして期待を込めて、河野さんとしたい。必ずどこかで出てくる人であり、今年を飛躍の年にしてほしい。 レドモンド 私は高尾さん。張さん、山下さんより調子はよく、その波を長く維持している。