岡目八目

ジョアン・ミッシンハムさん

ジョアン・ミッシンハムさん

(上)豪州生まれ台湾育ち

(寄稿連載 / 2008.12.01読売新聞掲載)

 ◇豪州生まれ台湾育ちの14歳

 今年8月、トヨタ&デンソー杯世界王座戦のオーストラリア代表として来日することができました。世界トップクラスのプロ棋士の皆さんと会うことができ、感激です。

 私はオーストラリアで生まれ、台湾で育ち、今は米国で勉強しています。14歳です。父がオーストラリア人、母が台湾人で、両方の籍を持っています。6歳で囲碁を覚え、日本のアニメ「ヒカルの碁」を見て感動しました。

 8歳のとき、台湾で呉清源先生の米寿の会があって、同行されていた林海峰先生の88面打ちに参加しました。とても印象深い思い出です。勉強のため、羽根直樹、山下敬吾、張栩さんらの碁をたくさん並べていますが、好きな棋士はやっぱり林先生です。棋風はもちろん、人柄も含めて。

 トヨタ&デンソー杯では、東京で行われたアジア・オセアニア地域の最終予選で敗れ、本大会で打つことはできませんでした。とても残念です。本大会で、日本の棋士や韓国の李昌鎬さんと打てたらよかったのですが。

 今年、2度目の挑戦で、中国の入段試験を突破して、プロの資格を取りました。中国の新初段です。ただ、国籍の問題もあって国家チームには入れません。棋戦も女流棋戦以外は参加するのが難しいようです。

 日本でプロを目指すには、院生になって日本に住まなければなりません。家族で米国に行くことになって、選択肢からは外れました。

 将来的には、台湾と中国を行き来しながら、強くなりたいと思っています。でも、まだ進路は決まっていません。父は大学に行って欲しいようですが。

(談)