棋聖戦
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上達への指南
「第1回ネット棋聖戦・特選譜」 読売新聞 2014/06/17掲載
(1)江村さん先番中押し勝ち(寄稿連載)
 ネット棋聖戦が開幕した。最上位のSAからA〜Dクラスに分かれ、リーグ戦形式で戦う。SAクラスの上位4人はプロの棋聖戦予選への参加資格を得る。ネットでは初めての真剣勝負の棋戦となる。現在、第1シーズンの真っ最中。SAクラスの熱戦を紹介する。
 今回は江村棋弘さんと倉科夏奈子さんの一局。江村さんは昨年と今年の世界アマ選手権日本代表で、ネット棋聖戦でも優勝候補の一人。倉科さんは昨年の全国高校選抜大会の女子の部優勝者。本木克弥三段の講評で振り返る。

 【第1譜】 白22と好点の消しから32まで、軽快な石運びを見せた倉科さんだったが、黒45に対する白46のツギに本木三段が首をかしげた。確実に先手を取りたいという手だが、黒33の石が残っているため、のちに黒イと押された時の抵抗力が弱いのである。

 【1図】 本木三段「白1の抜きが正着」。黒Aが利かないため、左方の白石に余裕がある点が大きいのだという。

 【第2譜】 白48の踏み込みは打ち過ぎ。黒49から57とされては、明らかに白が苦しい碁となってしまっている。

 【2図】 白1とこの一団を補強しつつ、左辺黒模様の削減を図るのが本手。「自分が万全でない時は、まず補強。それが大崩れしない碁を打つコツです」。本木三段から倉科さんへのアドバイスであった。江村さんの先番中押し勝ち。
(佐野真)
●メモ● ネット棋聖戦は1年を4シーズンに分けて戦う。参加費はクラスによって異なり、1シーズン1500〜3000円。11月にSAクラスの上位者による決勝大会が行われる。これは対面で対局し、優勝者は「ネット棋聖」の称号を得る。詳しくはYOL「ネット棋聖戦」で。
SAクラス第4組
白 倉科夏奈子
黒 江村棋弘

【第1譜】31(26)


【1図】


【第2譜】


【2図】

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