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上達への指南
河野臨天元の「タイトルへの道」 読売新聞 2006/02/27掲載
(3)自ら重くした伸びを反省(寄稿連載)
  ◆第31期天元戦 第3局 (白・山下敬吾天元 黒・河野臨七段)
 第2局で番碁初勝利を挙げることができ「山下さん相手でも、いい碁が打てる」という自信が生まれました。なので割と気持ちに余裕を持って、第3局には臨むことができました。

 【テーマ図】 私の先番ですが、黒1と打ち込んで以降の折衝に反省があります。白2のコスミツケに対する黒3の伸びが重く、白4と挟まれてみると、自ら攻められる石を作ってしまった格好です。打っている時は黒5のツケに魅力を感じ、白14までとなったあと黒Aの切りが残る点を強調したのですが、冷静に見ると狙い過ぎでした。白18まであおられ「打ちにくい碁にしてしまった」と感じていました。

 【1図】 テーマ図黒3では、黒1のアテ込みを推す声が多かったようです。白は2とツグくらいのものですから、そこで黒3と掛かるのです。確かにこの図も考えたのですが、私は白4に打ち込まれて今一つだと思いました。白にはいつでもaと渡る保険があるからです。
 対局直後は「黒1でbにヒラき、黒cの伸びとdのツケを見合いにするのだった」と反省していたのですが――。

 【2図】 私の師匠である小林光一先生が研究会で、黒1と下をハネる手を教えてくださいました。
 白が2の押さえなら、黒3のアテも決めてから5と掛かります。白6の打ち込みには黒7、9から11のツケ。黒1と白2の交換によって白の渡りがなくなっている点が、前図との大きな違いです。

 【3図】 白2で、白1の上ハネなら黒2、白3、黒4の治まりがなかなかカラく、十分に満足できる稼ぎです。実戦はテーマ図ののちはっきりと形勢を損じたのですが、その後に山下さんの見損じに救われ2勝目を挙げることができました。しかし王手を掛けた第4局は完敗、決着を最終局に持ち込まれています。

●メモ● 河野天元は天元戦五番勝負を戦ったことで、改めて山下九段の強さを認識させられたと言う。「手厚く運んで戦いの主導権を握り、競り合ってからの読みの正確さはさすがです」

【テーマ図】


【1図】


【2図】


【3図】
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