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上達への指南
結城聡九段の「今年この一手」その三 読売新聞 2009/12/08掲載
(1)黒19のツケにびっくり(寄稿連載)
 ◆第34期棋聖戦最終予選決勝 (白)二十四世本因坊・石田芳夫 (黒)九段・清成哲也

 僕の一年を振り返ってみると、NHK杯戦で念願の初優勝を果たせたのは非常にうれしかったのですが、碁聖戦の挑戦手合五番勝負で張栩碁聖に3タテを食らわされたのはひどくこたえました。後で調べると、1局半ぐらいはチャンスがあったはずなのに、終盤の粘りが足りませんでした。
 今日から3回だけですが、今年、僕が驚かされた手、感心した手を勝手に選んで紹介させていただきます。

 【局面図】 序盤早々、黒19のツケにはびっくりしました。関西棋院の苑田勇一九段が研究会で発案した手とか。日本棋院ではこの手を巡って、様々な意見が飛び交ったようです。

 【変化図】 白1と黙って引くのはどうでしょうか。黒2に、白3、5を決め、7とカカリます。次に黒Aの受けなら、白Bとハサミと開きを兼ねるのが好調子です。白は大きな下辺に先行しており、白の立場ではこう打ってみたい気がします。

 【実戦図】 黒29のいい飛びを先手で打てて、黒は満足です。ただし、黒31はしつこすぎたきらいがあり、Aと詰めて十分だったでしょう。

 【参考図】 実戦の手順を変えて示しました。白1と割り打ちを1路下方へ寄せさせたのと同じになり、これで黒の言い分は通っていると思います。局面図に戻り、黒19でイと詰め、白ロに黒ハから中央に厚みを築いたとしても、この局面ではそれが働きにくい。上方から1路余計に詰めた方が得なのです。

●メモ● 結城聡九段の今年の成績は、11月末現在で38勝14敗。週に2局、連続の対局もあった。残りは7〜8局。関西棋院では、最多勝利の6年連続、最多対局数の7年連続がすでに確定している。04年の48勝と04年と05年の64局が最多記録で、どちらも他の追随を許さず、独走を続けている。

【局面図】

【変化図】

【実戦図】

【参考図】
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