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岡目八目

読売新聞 2013/04/02掲載
青葉かおりさん

(1)海外普及、スイスでスタート(寄稿連載)

 ◇あおば・かおり
 夫の仕事で海外に長期滞在することになり、いい機会なので囲碁の普及に挑戦しようと思いました。2009年7月のことです。
 初めはスイスのジュネーブで、1か月ほどの短い滞在でした。海外普及の経験もなく不安なスタートでしたが、ジュネーブは囲碁組織がしっかりしていて、大いに助けていただきました。中條哲夫さんという軍縮会議関係のお仕事をされている方がまとめ役で、私の活動もサポートしてくださいました。とてもいい環境で初めての海外普及に臨めたのは幸運でした。
 囲碁クラブの会長をされているジャン・マルク・ルイさんにもお世話になりました。ルイさんは数学教師で、中学・高校の生徒たちに碁も教えてきました。
 そんな彼の長年の夢は、ジュネーブ大学の隣にあるバスティオン公園に、碁盤が彫り込まれたテーブルを設置することでした。スイスはチェスが盛んで、バスティオン公園には大きなチェスボードがあります。市民が自由にチェスを楽しむのをうらやましく思っていたそうです。
 公園で行われたゲーム大会で、幸運が訪れました。ジュネーブ州教育局の担当者と話しているうちに、トントン拍子に事が進んで碁盤テーブルが設置されることになったのです。今ではチェスに交じって、囲碁を楽しむ市民が増えているそうです。私も参加しましたが、青空の下で打つのは新鮮でした=写真、前列中央が本人=。
 ルイさんはさらに、大理石の碁盤も設置したいと夢をふくらませます。
(囲碁棋士四段)
 
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