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岡目八目

読売新聞 2013/04/23掲載
青葉かおりさん

(4)世界へ普及もっとできる(寄稿連載)

◇あおば・かおり
 アメリカの後、香港に半年いて、それからイギリスのロンドンに渡りました。2011年3月から1年間です。
 ロンドンは囲碁の環境が整っていて、かなり盛んです。とくに理系の方に人気です。日本で若者を中心に囲碁普及をしている「囲碁アミーゴ」がロンドンでも活動していて、そこのお手伝いをしたり、いろいろなイベントに参加しました。東日本大震災の後だったので、参加者に寄付を募り、赤十字を通じて義援金として送らせてもらいました。
 囲碁を通じて知り合いが増えて、自宅でも教えました。相手のお宅に集まってもらって、教室を開くこともありました。みなさん日本に興味がありますし、日本文化を受け入れようとしていますから、とてもいい雰囲気でした。囲碁はもっと世界に普及できる環境があると実感しました。
 ロンドンにいるときに、ジュネーブから朗報が届きました。バスティオン公園に大理石の大碁盤が完成したというのです。記念式典は盛大に催されました。私も出席して、打ち初めを務めたのですが、その大きさ美しさには魅了されました=写真=。地元の工芸学校の学生が実習の一環として制作したそうで、まさに街を挙げての一大イベントでした。
 それにしても、私の無謀な挑戦が、言葉も通じにくい海外で受け入れてもらえたのはありがたいことでした。世界は懐が広い、話が早い。熱意と根性で、なんとかなると思いました。ノウハウも身について、やさしいみなさんに感謝でいっぱいです。
(囲碁棋士四段)
(おわり)
 
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