棋聖戦
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岡目八目

読売新聞 2007/08/13掲載
知念かおりさん

(4)家庭と棋士の両立、頑張りたい(寄稿連載)

 子どもが3人に増えて、家の中はいつもにぎやかです。長女の玲佳は小学4年生で、私と交換日記をしています。気になる男の子ができたりして、「ママのときはどうだったの」と聞かれたりしました。料理も作ってくれるし、だんだん大人っぽくなってきました。碁よりも本が好きで、私のときとは少し違うかしら。
 下の2人は碁が好きなようです。2番目の長男の奇峰は小学2年で、3番目の次女文佳は年中さんです。プロにならなくても、碁を楽しんでくれたらいいと思っています。
 家庭と棋士の両立は大変だろうと言われますが、切り替えは早い方なんです。対局に向かう電車の中で、パッとその気になれます。主人の楊嘉源も棋士で、手合が重ならなければ、留守も心配ありません。
 最近子どもたちが通う小学校で、碁を教えるようになりました。みんな素直なんです。子どもたちに教えるのがこんなに楽しいとは思いませんでした。
 家庭も棋士としても順調にきましたが、昨年腰痛がひどくて、身動きがとれなくなってしまいました。ヘルニアとすべり症で、このままでは回復の見込みは少ないと診断されました。それで決心して、9月に腰の手術を受けたのです。自分の骨を移植して、難しい手術だったようです。
 退院後もしばらくは、家の中でゆっくり歩ける程度でした。昨年の暮れにはコルセットを付ければ外出できるようになって、2月からは対局も再開しました。畳に座っての対局は怖いので、洋間の椅子(いす)席でお願いしています。いまはコルセットも外して、ようやくふつうの生活に戻れました。
 無理をしないように、重いものは持たないとか、気をつけています。一番下の子はまだ4歳ですが、抱きつくときも負担を掛けないように、そっとくっついてくれます。小さいなりに分かってくれてるんですね。家族にもみなさんにも支えられて、これからも頑張っていきたいと思います。
(囲碁棋士四段)
(おわり)
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