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岡目八目

読売新聞 2008/03/17掲載
円田秀樹さん

(1)文化交流使として海外で指導(寄稿連載)

 ◇えんだ・ひでき
 文化庁の「文化交流使」として昨年10月から9か月の予定で、中南米と南アフリカ、マダガスカルで囲碁の指導に当たっています。
 世界の人々に日本文化への理解を深めてもらおうと文化庁が2003年度に始めた制度で、交流使は歌舞伎、落語、画家、劇作家など様々なジャンルから指名されます。海外派遣、現地滞在、来日芸術家型の3種類のうち、私は海外派遣型で、囲碁棋士は小林千寿六段に次いで2人目です。
 旅行が好きな私は、これまでも日本棋院の海外派遣事業に志願し、イスラエルやアイスランド、タタールスタン共和国などを訪れました。プライベートな旅行でも、現地の囲碁協会の支援を得て1か月ほど指導したことが数回あり、計25か国ほどでその地の囲碁にふれてきました。
 そんな私が、交流使のお話をちゅうちょなく引き受けたことは言うまでもありません。ブラジル・サンパウロにある日本棋院南米本部を生活の拠点とし、各地を巡回しています。
 現在、約70か国に囲碁協会があります。普及にかける日本の愛好者や棋士の情熱のたまものでしょう。先駆者たちは交通費や囲碁の道具の確保、コミュニケーションなどを巡って苦労が多かったと思います。
 しかし近年は“追い風”が吹いています。世界的な「MANGA」ブームに乗って、日本の囲碁漫画「ヒカルの碁」が注目を浴びているのです。他のゲーム愛好者のみならず、日本文化に興味を持つ人にも広く浸透し、囲碁人口が増えるのに比例して、プロの実戦指導を要望する声も急速に増えています。
 そうした中で、私が指導の場として中南米などを選んだのは、日本から遠く、プロがあまり訪れていないからです。私にとっても未知の世界。様々な文化を知る好機であり、とても魅力を感じました。
 先輩たちの功労に対して改めて感謝する一方、最大の課題だった経費面で、文化庁の支援制度が誕生したことをうれしく思っています。
(囲碁棋士九段)
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