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岡目八目

原幸子さん
読売新聞 2015/07/07掲載
原幸子さん

(2)一人一人にドンピシャな授業(寄稿連載)

 ◇はら・さちこ
 私は今、東京の千代田区立九段小学校、同九段中等教育学校(中高一貫の学校)、東京工業大学で囲碁の授業を担当しています。囲碁の効用が認められ、授業に導入する学校が続々と増えています。
 「依田塾」のスタートにあたっては、細かいこだわりも含めて、子どもに理想的な環境を追求しました。
 例えば、テーブルの脚を身長に合わせて3段階としました。子どもは同じところを続けて打つことが多く、大局観がないように思われがちですが、それには手が届かなかったり、よく見えないからという理由もあるのです。
 ちょうどよい高さにして、碁盤全体を見るように言うと、ちゃんと全体を見渡せるようになっていきます。
 小さな子もいますし、言葉の感覚も一人一人ですから、何十人も集めて講義をすると、こちらが思ったようには伝わらないこともあります。また、講義の曜日や時間を限定してしまうと、保護者が送り迎えできない場合もあります。そこで営業時間内なら、いつ来て、どれだけいてもよいということにし、希望する時にレッスンを受けられるシステムにしました。
 1回のレッスンは同レベル3人まで。その子どもたちにとってドンピシャなレッスンができるのが利点です。
 子どもは打っていれば強くなると思っていたのですが、今はそうでもないなと感じています。棋力に応じて身につけるべきものをしっかり教えれば、効率よく上達につながっていきます。これまで週1回のレッスンペースで2、3年で6段になった子どもが少なくありません。
(囲碁棋士四段)
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