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岡目八目
読売新聞 2008/06/09掲載
ほったゆみさん

(4)「メール碁」は万人に効用(寄稿連載)

 「メール碁」なるものをご存じでしょうか?「一手だけ打って送信」というパソコン版「郵便碁」。のんびりした碁のようですが、実はこのメール碁、むしろせっかちな人に向いています。
 私の夫は、同じ所に10分といられない超せっかち人間。碁は好きなのですが、碁盤を挟んで人と打つのは、場を離れられないので苦痛だと言います。ネット碁も同様で、パソコンの前にずっと座っているなんて夫には無理な話。でもメール碁は違います。自分に都合のいい時パソコンを覗(のぞ)いて、一手打つだけでいいんです。一手だけなんてつまらない?いえいえ!夫の打ち掛け対局数は20局程!一日中誰かが打ってきています。
 夫は一手打ったら他のことをやり、また一手打ったらすぐ席を離れ別のことをやり、と、いっときもジッとしていません。一日中これの繰り返し。まさに夫向けのゲーム!
 私は、夫とは正反対で長考型。その上、なかなか決断できない優柔不断な性格。ところがこんな私もまたメール碁が向いているんです!じっくり考えたければ一日だって二日だって考えていい。打つ手に迷ったなら、その日は打たなければいい。こんなに私向けのゲームはありません!
 メール碁のいいところは他にも。パソコンが不得手でも、メール碁なら、一つ一つの操作をゆっくり出来ます。また私は英語ができませんが、外国の方から英文で話しかけられても、辞書を引いたり、大学生の娘に聞いたりしてから返事をすればいいのでとても気楽です。「一生遊べるね」と夫婦で喜んでいます。
(漫画原作者)
(おわり)
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