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岡目八目

石井公一郎さん
読売新聞 2017/01/17掲載
石井公一郎さん

(2)海外生活支える碁の世界(寄稿連載)

 ◇いしい・こういちろう
 世界の囲碁人口は3500万人を超えるそうです。世界一面白いゲームですから今後30年のうちに倍増するのではないでしょうか。
 私は、長くブリヂストンに勤務し、主として海外関係の業務に携わっていました。海外進出が増えるにつれて、外国駐在のファミリーも多くなります。夫が仕事で出歩くことが増えると、奥様は一人の時間が長くなり、ウツになりやすい。個人にとっても企業にとっても重大な問題です。私が提案したいのは、夫婦で碁をおぼえ、他の日本人ファミリー、できれば現地籍の方々とも楽しむことです。
 好例に接したことがあります。私の碁仲間の一人だったN夫人は、御主人とともにサウジアラビアに4年間駐在しました。囲碁を習ったところ、たちまちはまりこみ、かなりの腕前になって帰国しました。不利な環境から得難い宝物を授かったようなものです。
 碁会所や囲碁クラブに通うことによって得られるもう一つの大きな御利益は、生活リズムが快適になることです。一日の生活のなかに、囲碁という別世界を挿入することによって、生活全体が活性化されるのです。私は茶道をたしなんでおりませんが、共通するものがあると感じています。
 別世界ということに関連して、私が碁友、泊懋氏(元東映アニメーション会長)から聞いためずらしい話をお伝えしましょう。認知症にかかったX氏をY氏が某施設に訪れ、「碁を打とうか」と誘ったところ快諾。驚いたことに棋力は少しも衰えておらず、負けてしまったということでした。碁の世界はやっぱり別次元のもののようです。
(ブリヂストンサイクル元会長)
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