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岡目八目

きたろうさん
読売新聞 2013/05/28掲載
きたろうさん

(1)囲碁番組、本番で解答思案(寄稿連載)

 今年3月まで1年間、僕はNHKの囲碁番組「囲碁フォーカス」で聞き手を務めさせていただきました。
 お話をもらった時は、僕でいいのかな、とも思ったのですが、根本的に囲碁が大好きですからね。一つだけ条件を出させていただき、お引き受けすることにしたのです。
 その条件とは「段取り通りにはしたくない」ということ。それまでの囲碁番組に対し「何度もリハーサルしたものを見せられている」との思いを抱いていたので、自分はそのようにしたくはなかったのです。
 ですから僕は、テーマ図や問題図の解答をいっさい教えてもらうことなく、本番の中で視聴者の皆さんと一緒に考えるようにしました。それゆえ随分と恥ずかしい珍解答もしてしまいましたが、だからこそ、ライブ感のある番組になったのではないかと自負しています。
 それにしても、テレビの影響のすごさを改めて知りました。この番組に出演し始めてから、街中で声をかけられる回数が飛躍的に増えました。で、そのほとんどが囲碁ファンですからね。
 その声のかけ方というのが、ミョ〜になれなれしいんですよ。親しい囲碁仲間に対し、気楽に話しかけるような。「毎週見てますよ」なら丁寧な方で、大半が「なかなか上手になりませんね」ですから参ってしまいます。
 でも実はね、これがうれしかったりするんです。1年間、「囲碁ファン、それも級位者の代表なんだ」という意識でやってきたので、皆さんが共感してくださった証しだと受け取っているのです。
(俳優)
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