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岡目八目

日下久生さん
読売新聞 2011/03/29掲載
日下久生さん

(1)大町市は「アルプス囲碁村」(寄稿連載)

 ◇くさか・ひさお
 長野県大町市は雄大な北アルプスの山並みに抱かれた高原の街です。四季折々の自然豊かな景勝地であり、北アルプスや黒部アルペンルートの玄関口でもあります。新宿から特急で松本へ、そして大糸線に乗り換えて信濃大町まで、およそ4時間の道程になります。旅人の疲れを癒やしてくれる温泉郷もあり、「アルプス囲碁村」とも呼ばれています。
 囲碁村最大のイベントは、新緑の5月、市の「体育館大アリーナ」を会場に開催される「アルプス囲碁村まつり」です。地元の長野県はもとより、近県及び首都圏からの参加者も多く、400名を超える囲碁ファンでにぎわいます。東京の女性囲碁グループ「紅友会」の皆さんは第1回から毎年団体で参加して頂き、花を添えてくれます。
 前夜祭も、参加者のほぼ全員がプロ棋士の指導碁を受けられるとあって、好評です。昨年は10周年を記念して、審判長の石田芳夫・二十四世本因坊をはじめ、プロ棋士11名に指導にあたってもらいました。棋士の皆さんには1人20局くらい打って頂いたのではないでしょうか。指導碁、前夜祭のパーティーの後は温泉で「囲碁村」を満喫してもらいます。
 大会は、「アルプス名人戦(無差別)」「槍ヶ岳戦(五段)」「穂高岳戦(四段)」「白馬岳戦(三段)」などのクラス分けで行いますが、囲碁村にふさわしいネーミングではないでしょうか。
 近年、地方自治体が囲碁を通して、まちづくり、ひとづくりを推進していますが、大町市がなぜ、「アルプス囲碁村」となったのでしょうか。
(アルプス囲碁村推進協議会会長)
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