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岡目八目

日下久生さん
読売新聞 2011/04/12掲載
日下久生さん

(3)囲碁ファン広げる催し次々(寄稿連載)

 ◇くさか・ひさお
 ここまで順調にきた囲碁村構想でしたが、市民からは「何で囲碁なんだ?」との声も多く聞かれました。
 今まで囲碁になじみがなかったため当然の疑問であり、囲碁好きだけで突っ走ってもダメだということを思い知らされました。
 どうしたら市民に囲碁を身近に感じてもらえるか……。まず、子どもたちへの普及に焦点を当てました。日本棋院から安田泰敏九段を迎え、市内7か所の保育園で囲碁教室を始めたのです。それは囲碁を覚える基本となる「ポン抜き」で、保育園の協力もあって、1目取りから5目取りへと瞬く間に進歩し、園児が家に帰ると、家族を巻き込んでゲームに楽しむようになりました。
 トッププロの対局を通じて、囲碁のすごさ、素晴らしさを感じてもらおうと、1994年春に十段戦を招致しました。県内でのタイトル戦は久しぶりで、大盤解説会は大盛況。以来、十段戦は毎年行われ、並行して「アルプス囲碁村十段戦」を開催しています。
 「世界アマチュア囲碁選手権戦」も招きました。世界46か国から、言葉も習慣も異なる人々がこの大町に来て、4日間にわたって大会を行いました。囲碁の国際性も大いにPRすることができました。
 「女流アマ都市対抗戦」では、全国から約750名の女性が集いました。囲碁を打ち、お買い物をし、そして観光を満喫し、大町は花やかさに満ちあふれました。
 市民が盛り上げてくれなければ、こうした構想が定着するはずもありません。今は多くの市民が囲碁を楽しんでいます。
(アルプス囲碁村推進協議会会長)
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