岡目八目
(4)「囲碁アミーゴ」へどうぞ
(寄稿連載 2009/12/08読売新聞掲載)棋士になって10年。囲碁は研さんの積み重ねがそのまま結果に出る厳しい世界です。それだけにやりがいもあり、囲碁の深さに魅力も感じています。
「IGO AMIGO」(囲碁アミーゴ)での活動は、こんな囲碁の魅力、楽しさをみなさんと共有したいという思いからでした。
囲碁人口が減少している今、普及は急務です。これまでの活動を通して感じることは人との出会い、つながりを大切にしたいという若者が多いということです。
だから「囲碁とマラソン」「囲碁と登山」など他の活動と組み合わせることも囲碁を知ってもらうきっかけになると思います。
囲碁の世界しか知らない私にとって、囲碁アミーゴでの活動はいろいろな世界の人と交流できるかけがえのない楽しい場所でもあります。
そして、社会とは、会社とはどんなものか、同世代の若者たちはどんな思いで仕事をしているのか――など、これまで多くのことを学んできました。
発起人の梅沢由香里女流棋聖とは、これまで囲碁の普及のこと、囲碁を支えているファンのことなどいろいろなことを語り合いました。由香里さんの囲碁に対する真剣な思いを受け止め、ボランティアでがんばってくれる仲間と喜び合ったり、悩んだりしながらこれからも活動していきたいと思います。
「囲碁アミーゴ」のワークショップ、イベントの日程などの詳細はホームページ(http://www.igoamigo.com/)をご覧下さい。
(囲碁棋士四段)(おわり)