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岡目八目

三村智保さん
読売新聞 2012/10/09掲載
三村智保さん

(3)子供を特訓する環境整備を(寄稿連載)

 ◇みむら・ともやす
 日本の子供の囲碁教育は、中国、韓国にだいぶ後れをとっています。中国では収入面や知名度で棋士の社会的な評価が高く、韓国では収入面では日本とさほど変わりませんが、知名度と人気が高い。そうした背景が、囲碁を始める子供の数に反映しているのでしょう。また、「囲碁は頭によい」という認識が親たちに浸透していることが大きく、当たり前のように囲碁が習い事になっているのです。
 日本では張栩棋聖が四路盤の碁を考案して普及に努めていますが、これからも様々なことに力を入れ、子供の習い事に組み込まれるように努力していくことが大事だと思います。
 では、プロを目指す子供たちをどう指導していけばよいか。まず、このまま世界で負け続けていてよいのかどうか、ということを考えなければなりません。それが嫌ならば、競争力をつけ、今までのやり方を変えなければいけないでしょう。
 私が子供の頃もそうでしたが、家にいて気が向いたときに勉強するという現状では、中国や韓国には太刀打ちできません。強い子供が大勢集まり、刺激を受け競争する中で強くなっていく環境を整える必要があります。中国や韓国では小学校にも行かずに囲碁の勉強をしている子供も大勢いますが、日本ではさすがにそれは難しいでしょう。
 ですから、義務教育を終えた15歳の時点で世界に追いつかないのは仕方ないと割り切り、その後に追いつく作戦です。一堂に集め、朝から晩まで囲碁の特訓をする「生活環境」をつくり、管理するシステムができれば素晴らしいと思います。
(囲碁棋士九段)
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