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岡目八目

読売新聞 2008/09/29掲載
森野節男さん

(2)全国の盲学校に同好会を(寄稿連載)

 1988年、盲学校などに囲碁同好会設立の話を持ちかけた時は、囲碁のようなゲームより、職業訓練を優先させたいという理由でいい返事をもらえず、しばらく手つかずになっていました。93年、宮野文男さんと「もう一回、やってみよう」と思い直し、大阪府立盲学校を訪れたところ、囲碁の好きな先生がいたのがツキの始まりでした。トントン拍子で話が進み、同好会ができたのです。大阪大、大阪市立大、京都大、立命館大の囲碁部の学生に協力をお願いして、その後、京都府立盲学校など各地の盲学校に同好会が生まれていきました。今年11月の第11回全国視覚障害者囲碁大会には数校の参加を見込んでいます。全国約70の盲学校すべてに囲碁同好会を、とぼくの夢は果てしなく広がっていくのです。
 現在使用されている9路盤は、視覚障害者向けに開発されたミニ盤です。碁石を置く位置が丸くくぼんでいます。19路盤は格子状になっていて、凹凸のついた石をはめ込んでいきます。黒はギザギザ、白はツルツルで、触れると分かるようになっています。
 今年5月、東京で開かれた第29回世界アマチュア囲碁選手権戦にフランス代表で出場したピエール・オードュアルさんは弱視のプレーヤーです。アマ五段で、成績は5勝3敗(参加68か国・地域で17位)でした。
 そのオードュアルさんが世界アマ開幕の前日、東京・日本棋院で大阪商業大、神戸芸術工科大、日本視覚障害者囲碁普及会の共同開発による最新の視覚障害者用19路盤でほとんど目の見えない中丸仁さんと対戦し、普及にも一役買っていました。
(関西棋院九段)
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