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岡目八目

読売新聞 2006/08/14掲載
村上栄昭さん

(2)行政の“公認”が普及の後押し(寄稿連載)

 因島市(現尾道市)は囲碁を「市技」に制定したのに続いて1997年、「囲碁のまちづくり基本構想」を策定した。囲碁文化の保存、継承、創造を基本理念とし、基本計画の第1章に「囲碁の普及」を掲げた。何よりもまず、島民の間に浸透させることが大事ということだ。
 囲碁はコミュニケーションを図ったり、集中力、思考力、想像力を高めたりするのに有効で、人間形成にも適している。そんな我々愛好者の思いは基本計画にも明記されている。
 行政が“公認”した影響は大きかった。それまで我々の働きかけに応じて必須クラブに加えてくれた小学校は3校だけだったが、今は全7校で必須クラブとなった。ここを巣立ち、高校生大会の広島県代表になった生徒もいる。また七つの公民館すべてに同好会と子供教室ができ、子供教室には約100人がいる。市営の“碁会所”では初心者教室が開かれている。
 女性の愛好者はかつてほとんどいなかったが、教室で学んだ後、自主サークルを結成した。これも大きな収穫だ。現在7年目で会員は約20人。4人が有段者になった。積極的にイベントの運営に協力してくれる。実にたのもしい。
 こうして普及は着実に進んだが、悩みもある。せっかく囲碁の楽しさを覚えても、都会に進学したまま帰らない若者が多いのだ。島を支えた造船業が衰退し、就職先が減ったことが背景にある。また働き盛りの20〜50代の愛好者が少なく、いかに増やすかが今後の課題である。
 基本計画の目玉は2008年度のオープンを目指す「本因坊秀策記念館」。生家を復元し、展示ホールも設ける計画だ。秀策が使った盤石、親にあてた書状など、子孫が保管している品々が展示の柱で、今後は秀策の棋譜などゆかりの品や広く囲碁に関する貴重品も収集するという。
 どうせなら学術的な研究にも取り組み、「囲碁のまち」を象徴する施設になってほしいものだ。
(広島県因島囲碁協会長)
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