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岡目八目

読売新聞 2010/06/01掲載
塩崎泰朗さん

(1)「出会いの場」ぜひ碁会所へ(寄稿連載)

 ◇しおざき・やすあき
 ひとくちに囲碁人口と言っても〈1〉書斎派(自宅で棋書を)〈2〉家庭派(仲間と自宅で)〈3〉電子派(インターネット碁)〈4〉公共派(公共機関碁席で)などに続いて、〈5〉碁会所派の登場となる。
 円グラフを描いて見ると、この碁会所派は、最後のやっと2割を占めるくらいに過ぎません。囲碁普及のために頑張っている我々、碁会所の多くは、ひと昔前のネクラなイメージを払拭(ふっしょく)すべく、努力と工夫を重ねて、この〈1〉〜〈4〉のお客様のお越しを心からお待ちしています。
 何も急に碁会所へのくら替えを、などと申しているのではありません。例えば〈2〉で、落語の笠碁のように、特定の碁敵と打ってばかりいる二人が、たまに碁会所の門をくぐるのも新鮮な気分になるものです。〈3〉の皆様も、たまには相手の息づかいを感じながら打つのもよいものです。
 家庭料理ばかりでなく、時に外食というのも気分が変わって良い、のと似ていますね。
 自宅で棋書の研究ばかりの人が、その成果を試すために初めて碁会所を訪れ、何回か来ているうちに息の合う終生の碁敵と巡り合い、今では家族同士で一緒に旅行という仲になった、という話も聞いています。
 それでも、何となく行きにくいという人もいるでしょう。
 ならば、初回は偵察としたらどうでしょう。席亭(碁会所経営者)が笑顔で迎え、仕組みや料金(1000円前後が多い。回数券や月決めも)、教室やリーグ戦や大会などのイベント内容などを、親切に説明してくれるはずです。
 さて、この碁会所業が今、大きなピンチを迎えています。
(囲碁同業組合事務局長)
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