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岡目八目

読売新聞 2007/10/15掲載
谷岡一郎さん

(2)視覚障害者用の道具作り目指す(寄稿連載)

 9月29、30日と、大阪商業大学で「全国視覚障害者囲碁大会」が開催された。関西棋院の森野節男九段らを中心とするボランティア団体が、平成5年から続けているイベントである。頭が下がる思いだ。主として9路盤で行われるが、韓国の宋重澤さんや日本の柿島光晴さんのように、19路盤で高段者(健常者)と対等以上に戦う人もいる。
 今回使用された視覚障害者用碁盤と碁石は、神戸芸術工科大学大学院の教授チームと、大阪商業大学アミューズメント産業研究所のチームが共同で試作したもの。世界標準の統一規格を目指した「ユニバーサル・デザイン」プロジェクトの一つである。
 これまで使用された碁盤は、はめ込み式、差し込み式、回転式などいろいろあったのだが、手で触っても石が動かず、しかも石を取り上げやすいデザインが求められる中、どれも一長一短で世界標準レベルに達していなかった。
 そうした過去の実態を踏まえ、半年かけて材質やデザインを工夫したのが今回の作品である。幸い、使用テスト結果は上々で、細部のマイナー・チェンジで統一規格として使えそうなものになったと評判だった。健常者からも「プレーして違和感がない」というコメントがあった。製作スタッフ一同、ひとまずホッとしたのだった。
 実用新案の登録などはしてあるが、ノウハウはむろんオープンで、どの国でも自由に使用していただきたいと考えている。要は楽しんでもらえばいいのだ。コストの問題、大きさや持ち運びの問題など、まだまだ課題はあるものの、方向性は間違っていないという確信は持っている。
 同じスタッフによるユニバーサル・デザイン・プロジェクトは、さらに次のステップに進みつつある。特に視覚障害者が誰とでもいわゆる頭脳スポーツを楽しめるためのユニバーサル・デザイン。具体的には、チェスやポーカーの道具やシステムを開発したいと考えている。
(大阪商業大学学長)
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