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岡目八目

読売新聞 2005/08/08掲載
梅沢由香里さん

(4)「囲碁」を世界共通のゲームに(寄稿連載)

 近ごろ、国際間が何となく騒がしい。特に中国、韓国との関係は急に微妙になってきた気がする。
 実は囲碁界は中国、韓国、台湾とは特に親しく、世界大会といえばいつも日本を含めてトップを争っている。もちろん親しみもあり、ましてや子供のときから日本に囲碁留学してくる人もいるので、この人中国人だっけ、なんて忘れてしまうぐらいの仲良しな棋士がいっぱいいる。みんな本当に素敵な人たちだ。
 だから、テレビのニュースを見て「エッ!」といいたくなるような話も、身近にいい人がいるとそこまでキライにはなれないのだ。
 囲碁はアジアだけではなく世界中に広がっている。5月末に開催された世界アマチュア囲碁選手権戦には、65か国の参加があった。私自身も囲碁普及にヨーロッパを訪れたことがあるが、予想以上にファンがいてびっくりした。当時、ドイツ、フランス、イギリスでは2万人以上の競技人口がおり、現在はロシアやアメリカでもかなり盛んになってきたという。「ヒカルの碁」があちこちで翻訳されているため、子供の間でもちょっとした囲碁ブームだとか。
 考えてみれば言葉がなくても対局できる囲碁は世界に広がりやすいかもしれない。世界共通のスポーツはオリンピックに代表されるようにたくさんあるけれど、世界共通のゲームというのはあまり浮かばない。その一つに囲碁がなれたら嬉(うれ)しい。もし、もしだけれど世界中の大統領に、世界のあちこちに真のお友達がいたら……
 子供のような発想だが世の中はもっと平和になるかもしれない。人と人をつなぐことのできるスポーツやゲームは、これからの時代とても大切な役割をもつ気がする。
 このほど、国際囲碁連盟の理事となった私。「和」の国に1000年以上も受け継がれてきた「囲碁」という文化を、世界に広めていく一端を担えればと思うのである。
(囲碁棋士、五段)
(おわり)
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