上達の指南

張栩と泉美の「四路盤へようこそ」 PART2

(2)肉を切らせて骨を断つ

(寄稿連載 2012/04/17読売新聞掲載)

 泉美です。次女の心治(こはる)(2)も、最近は四路盤に興味津々です。「よんろのご」では碁石がリンゴでデザインされていることから、「リンゴのもんだい、やりたい!」とせがんできます。
 まだ囲碁のルールが分かっているわけではないのですが、関心を持ってくれるのは本当にうれしいことです。この興味がどこまで広がってくれるか楽しみでなりません。

 【第1問】 黒3の手がポイントとなるでしょう。

 【失敗図】 黒1は白2と打たれ、この先どう打ってもセキでジゴ止まり。実は白2の点が急所で、ここを白に占められてしまうと、ジゴ以上にはならないのです。

 【正解図】 初手は黒1に限ります。白2の時に黒3のブツカリが好手。AとBを見合いとし、白を仕留めることができました。白はダメヅマリでどうにもできません。
 白2でAなら黒B、白2、黒3で、やはり白はダメヅマリ。なお黒3でCは、白A、黒Bでセキです。

 【第2問】 「肉を切らせて骨を断つ」です。

 【失敗図】 黒1の当ては白2とつがれ、黒3、白4の1目負け。黒3でAとしても白4と取られ、黒にはコウ立てがなくツブレです。また黒1でAは白5、黒3で1目負けです。

 【正解図】 黒1のはい込みが正解で、白2に黒3とこちらを当てます。白4、黒5と抜き合えば、眼あり眼なしで白を全滅させることができました。

 <張栩からのひと言> 今回の正解図は両題とも「左右同形」です。通常の碁盤だと「中央に手あり」とされてまずいケースが多いのですが、これも四路盤ならではの特殊性と言えるでしょう。

【第1問】
【失敗図】
【正解図】
【第2問】
【失敗図】
【正解図】