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上達への指南
林子淵七段の「ウワ手のいやがる簡明策」 読売新聞 2011/08/30掲載
(2)受け身一辺倒では勝てぬ(寄稿連載)
 シタ手が陥りやすいのが、白の言いなりになる受け身一辺倒です。何子置いても受けているだけでは勝てないもので、相手を攻める気持ちを忘れないことです。ただし、やみくもに攻めるのではなく、簡明に自然と攻める形になるのが理想的です。

 【テーマ図】 4子局で、黒10、12と大場を占め、黒は順調なスタートです。ここで白13と紛れを求めて割っていくのが、ウワ手の常とう手段です。

 【1図】 △に来られるとシタ手の心理としては、黒1とつけて渡りたくなるものですが、白2のツケが手筋。黒3の押さえ以下白4に黒5、白6に黒7と、黒は受け身一辺倒です。
 その結果、白12のツギまで、白A、Bの当てが利いて黒はダメ詰まりで破綻します。

 【2図】 途中、黒1と切り返すくらいの工夫はしたいものです。白2の抜きに黒3と押さえ、黒7まで白に稼がれますが、1図の最悪の事態は免れます。

 【3図】 無理に渡ろうとせず、黒1と飛ぶのが簡明策です。白も2と飛ぶ一手で黒3、5と自然に進出することによって、結果的に白を攻めていることになります。
 白8に黒9と締まって隅は安泰となり、白10に黒11、白12に黒13と自然手の連続で主導権を握ることができます。

 【4図】 前図の展開に自信のない方には、じっと黒1に締まるのもあります。白2のコスミに黒3と飛んで右辺を守り、これも立派な簡明策です。
●メモ● 林七段は33歳。そろそろ胴回りが気になり出し、10年ぶりに日本棋院の野球部に復帰した。かつてはエースピッチャーだったが、復帰間もないことから、今はベンチウオーマーと指名打者。8月には、東京ドームで競馬関係者チームと親善試合を行った。

【テーマ図】


【1図】

【2図】6(2の左)

【3図】

【4図】

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