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上達への指南
安倍吉輝九段の「今年の新手」 読売新聞 2005/12/05掲載
(1)隅を頑張り、難解な変化へ(寄稿連載)
 歌は世につれ世は歌につれ――などといいますが、定石もまた、その人その時代によって日進月歩の研究が行われています。
 今年も新手新型がいくつも生まれました。そのなかからとくに印象に残ったものを見ていきましょう。第1回は、張栩名人(白)と石倉昇九段(黒)の十段戦敗者復活戦から。

 【テーマ図】 黒の大ゲイマガカリに対する白1は、近年しばしば見られる受け方です。コミが6目半になりましたから、白を持ったときには、よりゆっくり局面を運びたいという気持ちが強くなっているようです。
 黒2から新型へ発展します。白3に黒4と切り違えてさばきを求め、白5から9とついで未知の攻防へ。ここで黒11の抱えは、白Aでも黒がさっぱり。白からBの急所も見えていますしね。かといって黒Cは形悪く、白Dの利きも耐えがたい。そこで黒10が唯一のしのぎ筋。対して白11と抑え込んで隅を頑張れば、ややこしい変化となります。

 【1図】 実戦の進行です。黒1の抵抗に白2が形。黒3でaの2子取りには白b、黒4、白3とビシビシ決めて白が厚い。黒3はその締め付けを避けたもの。白4で5と受けてしまうと黒c、白dからいよいよ黒aで白がまずく、白4はやむを得ません。

 【2図】 前図で黒5と出口を止められた白は、1から3と左辺を助け、白5とひとつ切り込みを入れておきます。白7に黒8と抱えて、いちおう一段落。黒からはa、白b、黒cのコウが狙い。また白からはdの逃げ出しが狙いとして残ります。

 【3図】 実はあまり難しいことをしなくても、テーマ図白11で白1なら分かりやすく、黒が参っていました。これは高木さん(祥一九段)から教わった一手。

 【4図】 黒1とひとつ節をつけてから3と抱えるくらいですが、白4に続いて黒には打つ手がありません。黒5には白6でも白良し。黒aは白bと切られて、黒がいけないようです。

●メモ● 安倍九段は1941年、宮城県生まれ。60年入段。86年九段。「対局ハプニング集」「この一手・盤上のドラマ」など著書多数。岡田結美子六段は実子。

【テーマ図】


【1図】

【2図】


【3図】

【4図】
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