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上達への指南
秋山次郎八段の「アジア大会特選譜」 読売新聞 2011/03/08掲載
(2)井山九段、最強手段で勝つ(寄稿連載)
 アジア大会は私にとって初の世界戦だったため、これまで経験したことのない充実感を味わいました。
 大会を終えて帰国してからも、1週間くらいは何かフワフワとした状態が続き、「あれは現実の出来事だったのだろうか」などと考えてしまったりしたものです。
 そして、こんなにほかの人の碁を応援したのも、初めてでした。棋士は自分の碁が第一で、他人の碁はどこか冷めた視線で見ているものですが、団体戦では、自分の碁以上に熱くなってしまいました。

 その中で最も応援に熱が入ったのが、対中国および韓国戦でした。その韓国戦で、井山裕太さんが李世ドルさんに勝った碁を紹介します。

 【テーマ図】 互角の形勢ですが、ここで白1、3という、李さんならではの強打が飛んできました。
 白イのツギとロのカケを見合いにされ、「参ったか」とも見えたのですが、ここからの井山さんの反撃が見事でした。

 【1図】 黒1のツケコシが鮮やか。白6までを決めてから黒7と並び、白8の当てにも黒9と逃げ出す最強手段です。世界最強とも言われている李さん相手に、力で真っ向勝負を挑んで引けをとっていません。

 【2図】 白1以下はもう勢いというもの。白も7、9の手筋で応酬しましたが、黒14まで白の一等地へ自然になだれ込んでは、黒の成功は明らかです。
●メモ● 1週間にわたった選手村の生活では、原則2人部屋。秋山八段は山田規三生九段と同室だった。「食事が口に合わず苦労した」という棋士が大半を占めた中で、秋山八段だけは普段と変わらぬ大食漢ぶりを発揮。山下敬吾主将によれば「時には2人前もたいらげていました……」とのこと。
白 九段 李世ドル
黒 九段 井山裕太

【テーマ図】


【1図】


【2図】 12(10の下)

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