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上達への指南
青葉かおり四段の「これぞ名古屋流まけたってちょーよ」 読売新聞 2006/11/27掲載
(3)厚み働かせお城守るでよ(寄稿連載)
 さて、ここまでの格言を覚えていますか。「名古屋もんはお得だがね」とは1手で二つ以上の働きをさせることです。「名古屋もんは借りんでね」とは弱い石をすぐに強化することです。今週の格言は「名古屋もんは守るでよ」。何を守るかって?、それはお城を守るんだがね。
 歴史を大切にする名古屋では保守的なものが好まれます。昔から、間違いのない、安心できるものに敬意を払うのです。そのせいか、私も時々、両親から「最高の婿はめーでゃー(名古屋大学)を出た、県庁勤めの人だがね」と言われます。

 【テーマ図】 さて、囲碁においてお城にあたるものとは――。それはすなわち厚みのことです。厚みに対しては敬意を払わなければいけません。左側に黒の厚みがあります。白番でどこまで開くのが適当でしょうか。

 【1図】 「白1まで開くがね」。でも、それは黒2と打ち込まれ、白3の開きには黒4、6と攻められ、今後、黒AやBの手が残ります。これは黒の厚みが存分に働いています。

 【2図】 たまに黒2と遠慮して打つ方をみかけます。それは白3とケイマされます。黒4から6、8と囲っても、白9と守られた図をよく見てください。
 厚みを持っていなかった白と、地の大きさはさほど変わらないのです。これでは黒の厚みが全く働いていません。厚みを地にするのは効率が悪いのです。それはお城に立てこもって、兵糧攻めにあうようなものです。

 【3図】 さて、正解はもうわかりますよね。「まんだわからにゃー」。白1ぐらいが適当です。こうなると黒はAと広げるか、Bと打ち込むか、ものすごく悩みます。
 これこそ、「名古屋もんは守るでよ」の威力なんだわー。


●メモ●  青葉四段は日本棋院中部総本部を会場に、20〜40代を対象にした初心者講座を始めた。名付けて「NYAGO(ニャゴ)」。「20〜40代は比較的、囲碁ファンの少ない年代層。サークル感覚で囲碁を楽しんでもらえれば」

【テーマ図】


【1図】


【2図】


【3図】

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