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上達への指南
「第21回世界囲碁選手権富士通名場面」選・倉橋正行九段 読売新聞 2008/09/22掲載
(3)大舞台で度胸の打ち込み(寄稿連載)
 ◆準決勝 (白)九段・李 昌鎬(韓国) (黒)七段・劉 星(中国)
  (選 倉橋正行九段)

 北京で行われた準々決勝では、中韓対決が3局あり、中国がすべて制した。準決勝は、日本の依田紀基九段に勝った韓国の李九段を、3人の中国勢が包囲する形になった。
 劉は23歳、初出場。王立誠九段(日本)と趙漢乗九段(韓国)を破った。知らぬ間に勝ち上がってきた感じだが、早碁棋戦の日中決戦では、張栩名人に2連勝の実績がある。

 【名場面】 △と大きく構えたところ。かなり頑張った手である。白イの下がりは利かない。

 【実戦図】 劉は黒1と果敢に打ち込んだ。白2に黒3の割り込みは、シチョウが悪い時はよくないとされているが、それをあえて打ったところに斬新(ざんしん)な発想があった。

 【変化図1】 黒の割り込みに対し、白1と当てるのはよくない。黒2から8の下がりまで、実を食われる。白の形にはフシがついており、黒Aの飛び出しなども狙われて白が不満だ。

 【変化図2】 実戦図の黒7、9のハネツギは周到であった。これで黒1とシチョウ当たりを先に打つのは、黒7のコウ取りに、白8と絶好のコウ立てがあって、黒が参る。

 実戦図、黒11が劉の読み筋で、白14まで面白い変化になった。これで双方ともにいい分は通っている。いい勝負だろう。
 大舞台で新しい発想を披露した劉の度胸は素晴らしい。
(赤松正弘)

●メモ● 依田紀基九段は、準々決勝で李昌鎬九段に敗れた夜、中国の常昊九段、胡耀宇八段らと外へ出た。中国勢から「日本の棋士は優位に立ってから、勝つための研究が足りないのでは・・・」と指摘された、という。「確かにそうですよね。ありがたい意見でした」と依田九段。

【名場面】


【実戦図】


【変化図1】


【変化図2】
7(4の左)
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