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上達への指南
呉清源師の「生涯一局」その八 読売新聞 2011/08/02掲載
(2)先相先で本因坊と三番碁(寄稿連載)
 高川格さんは1952年に本因坊になり、秀格と号しました。9連覇されたのはお見事です。その間に毎日新聞による「呉・高川三番碁」が打たれました。当時は段位差によって手割りが決まっており、本来は定先ですが、高川さんが本因坊なので一段格上げして先相先で打ちました。私は読売新聞主催で藤沢庫之助九段との打ち込み十番碁もスタートしていて多忙でした。
 「実戦図」の黒9より「参考図1」の黒1のケイマの方が厳しいと思います。白4までと受けさせて、黒5と開き詰めます。黒7から白16までを決めてから黒17に戻り、白18に黒19と手を入れます。この後、白20あたりにかかってきたら、黒21とはさんでいきます。これなら黒が打ちやすい碁です。
 黒9には「参考図2」の白1の開きもありました。黒Aときても△は死にません。なお、▲がBと小ゲイマなら白1でCと受けます。
 黒11に白12と工夫しました。従来の「参考図3」のような打ち方はよくないと思っていたからです。
 黒13では「参考図4」のように普通に打てば、黒は悪くなかったでしょう。
 黒15で16は、白イ、黒19、白17、黒ロ、白ハ、黒ニ、白22のような進行になるでしょうが、白が打てます。
 白26までフリカワリになりましたが、早くも白の楽しみの多い碁です。本局に勝って好スタートでした。
(構成・牛力力)

●メモ● 高川格(1915〜86)は和歌山県出身。28年入段。当初は関西を拠点としていたが、五段昇段を機に上京した。52年、第7期本因坊戦で橋本宇太郎本因坊に挑戦、4勝1敗でタイトルを奪取。第16期に坂田栄男九段に敗れるまで9連覇を果たし、二十二世本因坊の資格を得る。
写真=林海峰九段(左)と談笑する呉師(1972年)
呉・高川三番碁第1局
白 九段・呉清源
黒 本因坊・高川格
(1952年10月)

【実戦図】 20(13)


【参考図1】

【参考図2】

【参考図3】

【参考図4】

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