棋聖戦
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上達への指南
羽根直樹棋聖の「七番勝負この局面」 読売新聞 2005/10/03掲載
(1)眠れなかった初挑戦(寄稿連載)
 昨年の年明け、棋聖戦の大舞台で初めて七番勝負を経験し、はからずも棋聖位を獲得できました。今年初防衛を果たし、早いものでほぼ2年がたちました。
 今週から4回にわたって、初挑戦、初防衛の七番勝負の中から印象に残った場面を振り返りたいと思います。
 まず取り上げたいのは、山下敬吾棋聖に初挑戦した第1局です。アメリカのシアトルで打ちましたが、海外対局といっても特に気にすることはありませんでした。
 ただ、1日目の夜、打ち碁を思い出して妙に眠れなかった記憶があります。私としては大変珍しいことで、やはり初体験の七番勝負で無意識のうちに何かがあったのでしょうか。

 【実戦譜】 山下さんの白1曲がり飛びに、割と早く決断して黒2のノゾキを利かして4と守りました。これに対し白5と守ったのはやや緩かったようで、黒6と荒らしに行っては一応黒やれる、という感触を得ました。

 【1図】 この局面、白の曲がり飛びには、単に黒1と受けるのが普通ですが、白2の割り込み以下白10までが予想されます。
 こうなったとき、実戦の黒イ、白ロの交換があると、大変な利かし得となるのです。従って、山下さんは実戦譜の白5と飛びましたが――。

 【2図】 私は白1と隅を動かれる方が嫌でした。黒2のツギに白3以下7と渡り、黒は実戦と同じくイと荒らしに向かうことになります。
 実戦は白1でロと飛んだので、これは将来黒5と押さえる手が残ります。

 初めての七番勝負の第1局を勝ち、まずはホッとしました。
●メモ● 羽根棋聖は1976年8月、三重県生まれ。父は泰正九段。日本棋院中部総本部所属。2001年天元獲得、3連覇。04年山下敬吾棋聖を破り、棋聖獲得。05年初防衛。

【実戦図】


【1図】


【2図】
羽根直樹棋聖の「七番勝負この局面」 (1) (2) (3) (4) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]