上達の指南

囲碁アミーゴの「19路盤入門」

(1)隅、辺、中央の順に打つ

(寄稿連載 2010/09/21読売新聞掲載)

 9路盤でルール、死活をマスターし、13路盤で石の基本的な流れ、定石を覚えると、いよいよ19路盤で打つことになります。囲碁の面白さ、醍醐(だいご)味が分かるようになるまであと一歩です。
 若者への囲碁普及を続ける「IGO・AMIGO」(囲碁アミーゴ)の万波佳奈四段、梅沢由香里五段、王唯任四段、長島梢恵初段の4人に、19路盤の打ち方を教えてもらいましょう。
 万波「19路盤は広く、どう打っていいか戸惑うものです。最初はまず隅から、そして辺、中央の順に打つようにしましょう。1図がその例です」
 王「『一に空き隅、二にシマリ(またはカカリ)、三に開き』という格言もありますね。しかし、白14とつけられた時、黒15と打つのはどうでしょう」
 梅沢「下辺が盛り上がって好点に見えますが、これは問題ですね。2図の白2から4と当てられて6までが予想されます。Aの打ち込みも狙われているし、黒不満ですね」
 万波「では3図の黒1と押さえてみましょう。白2から4までは定石形。それから黒5に回ります」
 長島「2図と比べると、右辺はしっかりしていていい感じですね。でも、白2で3と切られるのが不安という人もいます」
 万波「それは黒A、白B、黒Cで白を取ることができます。相手がつけてきた時、他に打つのはソッポです。石が接触したら、しっかり対応することを心がけてください」

【1図】
【2図】
【3図】