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上達への指南
桂篤五段の「プロの着眼アマの発想」 読売新聞 2014/04/08掲載
(1)引き出しの数 棋力の差に(寄稿連載)
 プロ棋士が、アマの皆さんに比べて良い手を打てる確率が高いのはなぜでしょう。読みや計算といった技術力が上だからという要素はあるのですが、実はこれはほんの一因なのです。では何かというと、僕は「選択肢の絶対量が多いから」だと考えています。九路盤を使って説明しましょう。

 【テーマ図】 黒3に続き、白はどう打ちますか。以下、アマ10級、初段、プロの三者が、どういう考え方をするのか見ていくことにします。

 【1図】 10級の方は「とにかく自分の石が切れないように」と考え、白1のコスミツケから3と一歩一歩進んでいく傾向が強いようです。しかしこの後、黒A、白B、黒Cとはねつがれて苦戦は免れません。

 【2図】 初段の方はもう少しジャンプして、白1のケイマかAの飛びが第一感となるようです。「囲い合いなら、やれそうだ」という考えです。立派な見通しで、この手を非難することはできません。とはいえ、プロの着眼はもう少し飛躍します。

 【3図】 白1と右下の三々を占めることを考えます。
 なぜここに目が行くのかというと「九路盤での白は二か所で生きることができれば勝てる可能性が高い」という知識を持っているからです。
 そしてこの知識の差が、棋力の差となって表れるというのが僕の考え。つまりプロは「着手選択において、より多くの引き出しを持っている」ということなのです。
●メモ● 桂五段は東京都出身。36歳。緑星学園で学び、1996年入段、2013年五段。慶応大学環境情報学部を卒業しており、論理的思考を生かしたアマ指導に定評がある。一橋大学でも非常勤講師として囲碁講座を持っている。「皆さんの引き出しの数を、少しでも増やしたい」

【テーマ図】


【1図】


【2図】


【3図】

桂篤五段の「プロの着眼アマの発想」 (1) (2) (3) (4) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]