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上達への指南
金秀俊八段の「3子局の序盤」 読売新聞 2011/06/28掲載
(1)先着した石を生かして(寄稿連載)
 3子局は空き隅を白が占めることになり、黒としては力が試される置き碁になります。3子局がしっかり打てるようになれば、互先まであとひと息。今回、題材は3子局から採っていますが、互先にも応用の利くものばかりです。

 【テーマ図】 黒16と上辺の大場を占めた時に、白は17と右下隅を打ってきました。ここで黒には是非とも打ちたい手があります。ヒントは「黒16を生かして」です。

 【1図】 黒1の飛びは、左辺黒模様の拡大という意味で立派な一着。しかし白2と受けられてみると、▲の位置が今ひとつの感。▲に先着した効果を生かしきっていないという点で、100点満点とはいきません。準正解です。

 【2図】 強い態度で黒1とつけるのが正解。もし私が白の立場でこう打たれたら、これだけで「この人は強い」と判断します。白2にはもちろん黒3の切り。これが▲を生かす最善の方法なのです。

 【3図】 白1の当てなら黒2、4の当てツギで大満足。白5に黒6と出て、▲も目いっぱいに働いています。

 【4図】 従って白は1、3の当てから5のツギでしょうが、黒6と抜いていて十分。白7に黒8と構えて全体の白をにらみ、主導権を握ることに成功しました。なお白5でA、黒B、白5ならば、迷わず黒Cの切り。▲がより一層働いてくるので、黒が大歓迎の戦いとなります。
●メモ● 金八段は1979年1月、横浜市生まれ。韓国に転居したのち8歳で再来日、趙治勲二十五世本因坊門下に。96年入段、2007年八段。04年に棋道賞新人賞を受賞。05年に井山裕太四段(当時)を2連勝で下し第30期新人王。戦って戦って、戦い抜く棋風。碁界一のファイターとも。

【テーマ図】


【1図】


【2図】


【3図】


【4図】

金秀俊八段の「3子局の序盤」(1) (2) (3) (4) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]