棋聖戦
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上達への指南
倉橋正行九段の「中盤・勝負の岐路」 読売新聞 2005/07/11掲載
(4)代償払って模様を荒らす(寄稿連載)
  ◆第48期関西棋院第1位決定戦3回戦 白・倉橋正行九段、黒・今村俊也九段
 今回は布石から中盤までを少し振り返ってみます。

 【テーマ図】 白14までは変わった布石です。黒23は今村流。ふんわりとして、おおらかな感じがします。白24は普通は逆モーションに見えますが、左上をまず盛り上げ、右上は軽く打とうとしたのです。白38まで、白の意図がある程度は通った進行と言えるでしょう。
 黒49、51のツケ切りは大胆な打ち方で、右辺中央に重点を置いています。黒55となり、黒の大模様が形成されつつあります。黒63はやむを得ません。これを単に65は、白イ、黒ロ、白ハと変化されるかもしれません。白66と犠打を放ち、調子で68と出ます。黒69と曲がり、白は腹をくくる局面を迎えました。

 【変化図】 白1のトビが第一感ですが、黒2と抜かれます。こうなると、黒模様は分厚く、中央の白はまだ安泰とは言えません。△のマイナスも目立つし、得策ではないと判断しました。

 【実戦図】 ぼくは白1の逃げ出しを決行しました。多少は危険も覚悟しなければ、勝ちをつかみ取ることはできません。黒2に、白3から5と当てました。黒6を11と逃げるのは無理です。白A、黒Bの次に白7、黒8を決めてから、白Cと当ててぴったりシチョウになってしまいます。
 白11と抜いては、もう大して攻められる心配はありません。白13から17まで、白5子を捨てた代償に黒模様をガラガラに荒らして成功です。珍しくうまくいきました。今村さんとの対戦成績は4勝4敗です。

 ぼくの碁は、寄り付くより先行型です。地がある方が安心できるからでしょうか。楽観派のせいか、終盤が甘くてよく逆転されます。厳しさが足りないんですね。(おわり)
●メモ● 倉橋九段の昨年の成績は21勝13敗。今年は6月末までで8勝9敗と振るわない。棋聖戦は最終予選で、名人戦は関西棋院の院内予選で敗れ、リーグ入りを逃している。目標は1歳上の結城聡九段。

【テーマ図】


【変化図】


【実戦図】
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