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上達への指南
宮崎龍太郎六段の「三々対策入門」 読売新聞 2005/06/06掲載
(3)石の強弱考え、補強も必要(寄稿連載)
 【テーマ図】 最初の時、三々に打ち込まれたなら大事な方から押さえなさい、とお話ししました。ただ、実戦ではどちらが大事な方向なのか、迷ってしまう局面もあります。今回の問題を皆さんはどうお考えになりますか。

 【正解図】 黒1の方から押さえる。左辺の模様を大事にするのです。黒5はちょっと遠慮しているようですが、こんな見当です。広げれば打ち込まれるスキを残します。黒も白もそれぞれ地を持ち、双方満足な進行でしょう。白4も大切です。イにのびると、ロとさらに押しを利かされ、黒を厚くさせます

 【失敗図1】 黒1の押さえは上辺の白を攻めようと言う狙いでしょう。こう打ちたい方も少なくないのでは。相手の石の連絡を絶つという考えは間違っていません。ただこの場合は地に甘すぎます。白6までケイマにすべられると、隅の白地が立派すぎる。さらに白からイあたりに臨まれると、今度は黒4子が攻められることになります。肝心の上辺の白石への攻めも、黒石からの距離がありすぎて迫力がありません。

 【失敗図2】 黒5とケイマし、気持ちよく模様を広げました。これは白6の肩つきが絶好です。白10まで白は軽快な足取りです。こうなると黒が模様を広げた意味がありません。さらに黒が手抜きをすれば、白からイと押さえられ、黒4子が攻撃目標になります。攻守逆転です。黒はロとケイマに受けておくくらいです。

 正解図の黒5の意味をもう一度考えてみましょう。ポイントは左上の黒3子を強いと見るのか、弱いと見るのかです。失敗図2の黒5のケイマは強いと見たための打ち過ぎでした。黒3子は白にくっついた弱い石なのです。ですから正解図黒5の補強が必要なのです。

【テーマ図】


【正解図】


【失敗図1】


【失敗図2】
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