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上達への指南
「第1回ネット棋聖戦・決勝大会特選譜」 読売新聞 2015/01/13掲載
(2)頑張り過ぎをとがめる(寄稿連載)
 準決勝の一戦。講評は審判長の山下敬吾九段。

 【1図】 下辺で始まった競り合いが、中央から左辺へと波及している。
 伊瀬さんが白1と詰めて黒への攻めをうかがった時、井場さんは黒2と隅につけて白の受け方を聞いた。しかし白3のコスミが好手で、左辺黒の弱体化を助長することになった。井場さんは「黒2と白3の交換はマイナスだった」と大いに悔やんだ。

 【参考図】 山下九段も井場さんの感想にうなずき、黒1のコスミツケから3とつけて「▲は捨ててもいい気持ちで軽くさばきたかったですね」との案を示した。
 この考えの根底には、左下から中央に頭を出している白一団は強い石との判断がある。
 1図の黒4も「強い石に近寄り過ぎています」との見解で、一路控えて黒イが勝ったという。
 従って白がすぐに5、7と力を出したのは的確で、伊瀬さんがペースをつかんだ。

 【2図】 白4に黒5とついだのも頑張り過ぎか。山下九段は「黒イ、白ロ、黒6と封鎖し、白5、黒ハ、白ニ、黒ホと運べば、悪いながらも長期戦だった」と語った。
 白6と分断された実戦は、明らかに黒の苦戦。井場さんはこの後、捨て身の奮戦を見せたが、伊瀬さんの応手が乱れることはなく、白中押し勝ちとなった。
(構成・佐野真)
●メモ● 井場悠史さんは藤沢一就八段の元で学んだ元院生。25歳。準々決勝で優勝候補筆頭と目された江村棋弘さんを破った。囲碁指導に情熱を傾けており、東京都大田区で「日本一楽しい囲碁教室」(startupigo@gmail.com)と題した子供教室を主宰している。
準決勝
白 伊瀬英介
黒 井場悠史

【1図】


【参考図】


【2図】

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