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上達への指南
大沢奈留美三段の「サバキは軽く」 読売新聞 2006/07/24掲載
(4)局面で変わる「石の価値」(寄稿連載)
 つらい生きなら軽く捨てることを考えましょう。石を捨てても、ほかで得ができればいいのです。石と石とが接触した時は手拍子で打たず、一度立ち止まって、石の価値を考えてみて下さい。

 【テーマ図】 前回の続きです。黒▲と白4子に迫ったのに対し、白Bとツケたところです。前回は黒がCと押さえてきた変化を見てきました。今回は黒Aとはねてきた場合の変化です。

 【変化図1】 黒のハネに対して、よくあるのは白1の下がりですが、この場合は黒2が強手です。黒は1子を犠牲にして、外回りを打ち、白を封鎖してしまいます。これも一局であり、白の失敗とは言えません。ただ黒は無駄のない厚みで、楽しみが多そうです。

 【変化図2】 私のお薦めは白1の伸びです。黒2の下がりに、白3と切って、7まで黒1子を制します。
 黒▲はそもそも好手です。白1の伸びはそれに敬意を払いつつ、反発した手です。白4子が取られて地は少し損しましたが、その代わりに黒の厚みの威力を消しました。地合いのバランスを考えても、白は左辺から下辺が豊かで、悪くないでしょう。
 上は白の三々入りからの変化でした。白は3子を捨てて、Aの黒1子をぽん抜きました。ここでは隅の3子を軽く見て、白4子を大切にしたのです。

その後、黒▲と迫られ、局面は変わりました。もちろんいろいろな変化が考えられるところですが、局面が動くことによって、石の価値も変わってくるのです。この場合は、さっきまでは大切だった白4子が軽くなっているのです。そこから4子を捨ててさばくという発想が生まれます。この4子にこだわり続けると、苦労することになります。サバキはあくまで軽く、です。
(おわり)

●メモ● 大沢三段の気晴らしは、「みんなでワイワイすること」。とは言っても、その多くは棋士仲間との研究会。林海峰名誉天元、張栩名人などの研究会に通っている。たまに行くカラオケで歌うのは「ドリカム」。

【テーマ図】


【変化図1】


【変化図2】
大沢奈留美三段の「サバキは軽く」 (1) (2) (3) (4) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]