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上達への指南
白石勇一新人王の「仰天!捨て石作戦」 読売新聞 2011/02/08掲載
(2)「不安定な石」見切り早く(寄稿連載)
 不安定な石は、いつまでたっても不安が残ります。いちいち手を入れているのでは大勢に遅れます。こうした石は、いっそのこと捨てる発想を持って臨むのが面白いです。

 【テーマ図】 私と同じ岩田一・八段門下の鈴木二段との対局です。
 下辺で戦いが起き、白1の切り込み以下、白7のケイマに黒8と受けたところ。中央の白はほとんど眼形がなく、不安定です。これをフラフラ逃げているようでは、局面は好転しそうにありません。そこで、この9子を捨てる発想が浮かびました。

 【実戦図1】 白1、3と出切り、5の当てから11まで突き抜きました。ここで黒12と2子を取ったのはやや問題で、黒Aの方がよかったです。

 【実戦図2】 その後の進行です。白1のカケが捨て石作戦のポイントで、黒は2以下8と取るほかありません。白9、黒10の交換まで、白は先手を取り、焦点の左上に先着できました。
 しかも白Aの出からEの切りがあって、捨て石の利用価値も残っています。

 【参考図】 捨てる発想がないと、白1と助けるでしょう。黒2の押しがよく、白3と実のない手を打っている間に黒4と好点に回られ、白は負けコースに入ってしまいます。白1でAと左上に先制攻撃を仕掛けても、やはり黒2の押しが好手で、それから白1と逃げるのでは、黒3、白B、黒Cで白敗勢です。
●メモ● 白石新人王は、1月5日の日本棋院打ち初め式で、張栩棋聖、山下敬吾本因坊らと共にタイトル者として壇上に上がった。「こうしてタイトル者の皆さんに囲まれていると、強くなったような錯覚を覚える。今年はこの錯覚を現実のものとしたい」と年頭の決意を述べ、会場の喝采を浴びた。
第35期新人王戦準決勝
白 三段 白石 勇一
黒 二段 鈴木 伸二

【テーマ図】


【実戦図1】

【実戦図2】


【参考図】

白石勇一新人王の「仰天!捨て石作戦」 (1) (2) (3) (4) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]