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上達への指南
蘇耀国八段の「コウ争いのテクニック」 読売新聞 2007/08/06掲載
(3)大場の連打で十分おつり(寄稿連載)
 これまでの2回は、天下コウの判断法と、それに伴うコウの解消法――つまり「天下コウは見ずに抜け」というお話をしてきました。
 では逆に、コウを続けるべきケースというのは、どういった場面なのでしょうか。今回は、そうしたお話をしたいと思います。

 【テーマ図】 黒1から5まで、白の生死をかけたコウ争いが発生しました。
 ひと目で分かるように大変な大きさのコウですが、白6のコウダテに対し、黒はコウを解消すべきか、受けるべきか。

 【1図】 右上隅のコウの出入りは、目数にして30目は下りません。
 まさに第一級の大きさと言えるのですが、それでも黒1と解消するのは疑問手となります。
 白2の突き抜きがそれ以上の大きさで、左辺一帯が一気に白の大勢力圏となってしまうからです。局面全体を見渡してみても、右上と右下の黒地だけでは、とても間に合いそうにありません。

 【2図】 黒1と受けるのが正しい態度です。
 白2とコウを取り返されると、黒から明確なコウダテが見あたらない碁形ではありますが、それでも構いません。

 平然と黒3の大場を占め、白4のコウ解消に黒5と大場を連打しているくらいで十分なのです。コウには負けましたが、△が悪手化していますし、局面全体の形勢としては黒リードと言ってもいいでしょう。
 言うなれば右上隅のコウは天下コウではなかったということです。なぜかと言えば、「右上の黒は丈夫な姿をしているので、コウに負けても大した被害ではない」からです。
 つまり、地の出入りだけの問題なので、それならば大場の連打で、十分におつりが来るということなのでした。


●メモ●  いまだビッグタイトルには無縁ながら、棋士の間における蘇八段の評価は非常に高い。複数の棋士が「真の天才がいるとすれば、それは蘇耀国だ」と語っている。近年は各棋戦で軒並み上位に進出、大輪の花を咲かせるのも近いと思われる。

【テーマ図】


【1図】


【2図】
蘇耀国八段の「コウ争いのテクニック」 (1) (2) (3) (4) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]