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上達への指南
寺山怜四段の「当たりの方向」 読売新聞 2014/09/30掲載
(1)バラバラの石 整える手筋(寄稿連載)
 初段くらいの方の対局を拝見していると、「当たりが理解できていないなぁ」と感じることがあります。もちろん当たりを打つことはできるのですが、問題はその方向です。プロの感覚とは、真逆の方向から当ててしまうことが少なくないのです。

 【1図】 黒番です。バラバラにも見える黒石をどのように形作りしますか。

 【2図】 黒1の当たりから3と伸びる方が多いのですが、これは俗筋というもの。白4、6とされてみると黒が一方的に攻められる立場で、△も置き去りになっています。今後の楽しみがなく、明らかな失敗と言わざるを得ません。

 【3図】 黒1とこちらから当てるのが正解です。白2と伸びさせてから黒3、5と出て突き破る調子が絶妙で、このあと黒Aの押さえと、黒B、白C、黒Dのシボリが見合い。気持ちのいい出来上がり図です。

 【4図】 この局面ならどう当てるものでしょう。

 【5図】 黒1の当たりから3の押しでは足が遅くて重苦しい。白4に黒5とつがされると空き三角の愚形ですし、白8とされると黒は逃げるだけの立場となってしまいました。

 【6図】 黒1とこちらから当てるものです。白2に黒3、5と気分良く出ていく調子です。黒7とつげば大成功で、見事に黒のサバキが決まりました。当てる方向が正しかったことによる結果です。
●メモ● 寺山四段は1990年生まれ、23歳。東京都出身。藤沢一就八段門下。入段2年目の2009年、新人王戦で準決勝に進出。10年の広島アルミ杯若鯉戦で優勝。今年は天元戦本戦入りを果たした。緻密な読みと全局を見渡す明るさに定評があり、次代を担う若手の一人と目されている。

【1図】

【2図】


【3図】

【4図】


【5図】

【6図】

寺山怜四段の「当たりの方向」 (1) (2) (3) (4) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]