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上達への指南
寺山怜四段の「当たりの方向」 読売新聞 2014/10/14掲載
(3)道策のほれぼれする手筋(寄稿連載)
 今回は「本因坊道策の手筋」として高名な手段を取り上げてみることにしました。当たりの方向を考える上では最適の題材だと思います。

 【テーマ図】 左右でツケ切りを放って黒8となった場面。ここで白はどう打ちますか。

 【1図】 白1の当てから3と押し、それから5、7とすれば左右の白が一応、連絡したような形にはなります。しかし白の姿が貧弱であることに加え、黒4と伸びさせたり、8と取らせたりしたのはかなりの減点材料。これではさばいたとは言えません。

 【2図】 左右で白1、3と上から当てます。黒2、4と伸びられて利敵行為のように思えるかもしれませんが、ここで白5と割り込むのが素晴らしい手筋です。
 この筋は本因坊道策が4子を置かせた碁で実際に現れたのですが、した手はさぞかし驚いたことでしょう。
 続いて黒Aなら白B、黒Bなら白Aとして、左右どちらかの黒を取ることができます。

 【3図】 黒1と上を出てくれば、白2の下当てから4と出ていく調子です。黒5までを強要してから白6以下、10と絞ってから12のツギまで。黒を真っ二つに裂き、ほれぼれするようなサバキです。
 なお、黒1で7と下を出てくれば、白3、黒2、白10と破っていく調子です。やはり白大成功の結果を得ることができます。
●メモ● 本因坊道策の碁には、手筋が実に鮮やかに決まったケースが数多くある。当時は道策一人が際立った存在で「他が弱過ぎたから」との声もあるが、道策こそが日本囲碁史上最強と唱える棋士も多い。「アマチュアが手筋を勉強するなら道策」であることは間違いないようだ。

【テーマ図】


【1図】


【2図】


【3図】 11(9の上)
寺山怜四段の「当たりの方向」 (1) (2) (3) (4) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]