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上達への指南
寺山怜四段の「当たりの方向」 読売新聞 2014/10/07掲載
(2)味わい深い好手で整形(寄稿連載)
 当たりをする方向は二か所あるものです。どちらから当てるかによって、結果は大きく異なるというお話をしています。

 【テーマ図】 黒番です。△に対し、どちらから当てますか。その後にも工夫が必要です。

 【1図】 黒1とこちらから当てるのは白2と伸びられ、黒3と押さえても白4の下がり。AとBを見合いにされ、効果が上がっていません。黒3でCの飛びは、白Bと切られてしまいます。黒1は当たりの方向を誤りました。

 【2図】 黒1とこちらから当てるのが正しい筋です。白はもちろん2と逃げ出しますが、黒の次の手には注意が必要です。

 【3図】 黒1の下当てから3、5と出ていこうとしても、白6まで脱出できません。この後、黒Aと生きたとしても、外側を固めさせたマイナスがひどく、黒の失敗は明白です。

 【4図】 黒1の上当てから5、7までの進行はどうでしょう。下辺を破ることができたのは小さからぬ成果ですが、実はこれでは準正解なのです。▲が空き三角の愚形となってしまっているからで、黒としてはもうワンランク上の好形を得たいのです。

 【5図】 当たりを打たず、単に黒1と引きます。これが味わい深い好手で、白は2から6と応じるよりありません。黒は5と突き破ってから7の伸びで整形できる点が自慢で、Aに石があった4図とは大きな差があることがお分かりでしょう。
●メモ● 寺山四段は日本棋院東京本院の野球部に所属し、3年前に監督となった。若手棋士に声をかけて部員の数を増やし、活発に活動している。自身のポジションは内野手。強肩でスローイングは一級品。フットワークとグラブさばきもなかなかのもので、時には投手と捕手もこなす。

【テーマ図】

【1図】


【2図】

【3図】


【4図】

【5図】

寺山怜四段の「当たりの方向」 (1) (2) (3) (4) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]