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上達への指南
王銘エン九段の「弱い石の接点が急所」 読売新聞 2010/06/01掲載
(1)取られて困る石から動く(寄稿連載)
 碁は中盤で流れが決まりますが、漠然としていて、どこに打ったらいいか、迷うことも多いでしょう。その中盤の指針となる考え方があります。弱い石同士が向かい合っているときが、主導権を握るチャンスなのです。接点のど真ん中に、まず先着することを心がけて下さい。その一手が、後の戦いを有利に導いてくれるはずです。

 【テーマ図】 上辺で競り合いになっています。黒が取られては困るのは真ん中の▲2子ですから、この石から動くのが素直な考え方です。黒1の二間飛びがバランスのいい手です。白も中の△3子が取られては大変ですから、白2と飛んで逃げるでしょう。弱い石同士が接しているときは、その接点が互いの急所になるのです。白2を待ってから、黒3と整形するのが手順でした。黒1と補強しておけば、白4のケイマで頑張ってきても、黒5のツケ越しで反撃するのが厳しくなります。

 【1図】 △のカカリが気になって、黒1と受けるのは方向が違います。白2、4を利かして6とボウシされると、▲2子がピンチです。要の石を取られては困ります。

 【2図】 黒1の整形はまだ急ぎません。白2、4のノゾキを利かして、白6と、「弱い石の接点」を逆に占められます。ここが大事なポイントでした。黒は中に逃げなければなりませんから、黒7のケイマからもたれて、11の伸びまで顔を出すくらいです。白12と隅の黒を圧迫して白が流れをつかみました。

●メモ● 王九段は台湾出身。1961年11月生まれ。77年入段、92年九段。2000年本因坊、02年王座獲得。現在も棋聖戦リーグなど第一線で活躍している。テレビの解説でも、はっきりした発言が好評で、ファンは多い。自身の碁の考え方を持っており、解説は明快である。

【テーマ図】

【1図】

【2図】
王銘エン九段の「弱い石の接点が急所」(1) (2) (3) (4) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]