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上達への指南
矢代久美子女流本因坊の「三々に入られたら」 読売新聞 2006/09/11掲載
(2)相場で満足を、強気は損(寄稿連載)
 着手の方針を決める際には周囲の状況とよく相談することが必要です。部分的には良い手でも、全局的には悪手になってしまうケースは多いんです。状況にあった手を選べるように、知識を増やしたいですね。

 【テーマ図】 星からコスミツケを打った形での黒1の三々入り。白Aと受けるか、Bと強気にさえぎっていくか、どちらでしょうか。

 【正解図】 この場合は白1の押さえが正しい。これは実利を大事にする行き方です。黒4まで、ちょっと隅をへこまされてしまいましたが、星はもともと地に甘い手法ですから、これくらいはしかたありません。相場の進行でしょう。
 この後、白aのかみ取りに、黒b以下、白c、黒dのまくる筋があります。隅の白の目を脅かそうという狙いですが、これは特殊な状況での手段です。

 【参考図1】 まくりの筋で白が脅かされそうなときは、白3から5を選ぶべき。白7まで隅は安心です。もっとも、黒6の抜きが厚い形。ほとんどの場合、白は正解図のグズミを選ぶのが正しい。

 【失敗図】 テーマ図のB、白1の下がりは、下辺黒を攻めたいときの手法。ですが、この場合、黒は非常にしっかりした形なので、もう攻めようがありません。黒2から左辺で生きられると、ただの荒らされ損になります。白不満。
 じつは、この形での三々に対する応手は、隅からの押さえと下がりのほかに、もうひとつあるんです。

 【参考図2】 右上、白1の三々には、黒2グズミが良い。これは4の押さえと8下がりの中間的な受け方で、隅と右辺の白、両方をにらんでいます。
 白3から隅を生きてくれば黒8まで。次に白aと生きれば黒bのボウシから右辺の白を攻め、白がbなら黒cにアテて隅はコウ。白の応手によって、黒も狙いを変化させる柔軟な手法です。


●メモ● 矢代女流本因坊の趣味は読書。「最近では司馬遼太郎さんの『国盗り物語』がおもしろかった。歴史小説はよく読みます」。一番好きな作家は高村薫。「高村さんの作品は読みごたえがありますよね。小説の世界に没頭できます」

【テーマ図】


【正解図】


【参考図1】


【失敗図】


【参考図2】

矢代久美子女流本因坊の「三々に入られたら」 (1) (2) (3) (4) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]