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上達への指南
結城聡九段の「今年この一手」 読売新聞 2014/11/25掲載
(1)サバキの筋からの応酬(寄稿連載)
 日本では毎週、数十局の棋譜が生まれています。韓国と中国を含めると、膨大な数になります。とても全部を追うことはできません。そこでタイトル戦や3大棋戦のリーグ戦、世界戦の話題局などを中心に目を通すようにしています。今回は日本の棋譜から素晴らしい着手のあった4局を選びました。それぞれ深い読みに基づいているのですが、僕なりの感想をまじえ、なるべく簡明に紹介します。

 【局面図】 白22のツケは、おっという声が出そうな手です。いかにもサバキの筋ですね。新手ではありません。初めて打たれたのは1974年6月、安倍吉輝八段(当時)の工夫でした。
 白イと押さえるのは、黒ロと切られてどうでしょう。

 【実戦図】 この後の両者の応手が見事です。黒25がポイント。白26で28と切るとどうなるか。

 【参考図】 黒4、6と切るのが黒の注文です。白A、黒Bが利けば形になりますが、白にはコウ材がありません。
 実戦図の黒33から35は後手でも頑張っています。

 【変化図】 黒33でイのケイマは白2、4を決められ、6から8とポン抜かれます。黒9の伸び切りに、白10と打ち込んで、白はこれも一局だと思います。
 実戦図、白36の下がりは、ここで打つタイミング。白38と黒39の交換をしてからでは、黒イと打たれていけません。白42まで、右辺の構えがいい黒に軍配を上げたい。
●メモ● 結城九段の今年の成績は、10月末の時点で26勝22敗と、あまりよくない。プロになって30年。これまで1回だけ打ち分けのことがあったが、あとはすべて勝ち越してきた。「ひとつでもふたつでも勝って、来年につなげたい」。残る対局に闘志を燃やす。
第38期棋聖戦七番勝負第1局
白 棋聖 井山裕太
黒 挑戦者 山下敬吾

【局面図】


【実戦図】


【参考図】


【変化図】 5(3の下)

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