棋聖戦
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上達への指南
後藤俊午九段が見た「井山棋聖の序盤構想」 読売新聞 2013/10/29掲載
(3)見事な着想 8年ぶり優勝(寄稿連載)
 この棋戦も25年の歴史を刻んでいます。当初は日本が圧倒的な強さを誇ったものですが、最近は中国と韓国に押されっ放しです。今回の井山さんの優勝は、第17期の張栩さん以来、8年ぶりの朗報でした。これを機会に日本囲碁界の底上げを図り、井山さんを先頭に巻き返してもらいたいと期待しています。

 【テーマ図】 黒23に白24と外し、黒25に白26とすべったのはすごい着想です。なかなか気がつきません。
 白24で、普通に25と押さえれば、黒イ、白ロとなりそうです。

 【変化図1】 白26は常識的には1の飛びですが、黒2とかけられます。白3には黒4から6とはねられ、黒12と急所に迫られて白が苦しそうです。

 【変化図2】 黒1のコスミは迫力がありません。白2のコスミツケが急所で、白8まで簡単に生きられてしまいます。これは白の理想形でしょう。

 【実戦図】 厳しく黒1とつけました。白は2、4のワリツギから6のカドです。黒はまともにケンカしてもうまくいくかどうかはっきりとしません。黒7のハネは、困って時間つなぎを兼ねて打ったのでは、と推察しました。白8の切りと連打です。
 白12の当ては軽率でした。ここは白イと切り込み、黒13、白ロから隅の黒2子を取っておくのが大きかったようです。
 結果は白中押し勝ち。立派なものです。
●メモ● 後藤九段はこれまで、井山棋聖と5度対戦し、2勝3敗。最も最近の対局は2007年。「勝ちが見えていたのですが、最後はやられました。井山さんは最上位クラスとの対局が増え、なかなか打ってもらえなくなりました。いろいろ経験を積んで、あいさつもうまくなりましたね」
第25期テレビアジア選手権決勝
白 九段 井山裕太(日本)
黒 九段 朴廷桓(韓国)
(2013年6月)

【テーマ図】


【変化図1】


【変化図2】


【実戦図】

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