棋聖戦
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上達への指南
小林覚九段の「今年この一手」 読売新聞 2010/11/16掲載
(1)棋風変えた大きな攻め(寄稿連載)
 ◆第34期棋聖戦七番勝負第3局 (白)十段・張栩 (黒)棋聖・山下敬吾

 今年も名勝負、好勝負がありました。ファンの皆さんに感動をお届けできたとしたら、棋士の一人として幸せに思います。
 この講座では、今年の囲碁界を特徴づけた一手を紹介していきます。新手ばかりでなく、昔からある手でも評価が変わって改めて脚光を浴びた手や、棋士の気迫を映し出した手も取り上げます。まずは年頭を飾った棋聖戦です。

 【実戦図1】 白4の高目に注目してください。山下棋聖なら納得ですが、張十段が打ったのですから驚きです。私は対局に同行していましたが、控室はどよめきに包まれました。張十段は「初めて打った」と話していました。大一番に棋風を変えて臨んだ姿勢は立派です。白10も上を指向した手。これまでの張十段なら、迷うことなくイのスベリでしょう。
 そしてハイライトは白14のケイマから16の大ゲイマ。白4と10をいかす大きな攻めです。

 【参考図】 白1からいくのなら普通です。張十段も棋聖戦でないならこう打ったかもしれません。しかし大ゲイマを見てしまうと、迫力にかけます。

 【実戦図2】 黒23を打たせたのが大きな攻めの効果。上辺は自然に白地になりました。白の作戦勝ちです。
 この対局では碁盤にヒビが入る"事件"がありました。両対局者の気合のたまものでしょうか。その後、ヒビは自然にふさがり、痕跡をとどめないそうです。碁盤は生きているのですね。


●メモ● 小林九段は4年ぶりに本因坊リーグに復帰した。通算4期目。初戦は張栩棋聖と対戦、厚く打ってそのまま押し切る「気持ちのいい」勝利で、好スタートを切った。「これまで挑戦権を得たことはなく、相性のいいリーグとはいえませんが、今はこれにかけて頑張ります」

【実戦図1】 


【参考図】 


【実戦図2】 
小林覚九段の「今年この一手」 (1) (2) (3) (4) (5) (6) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]