棋聖戦
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上達への指南
小林覚九段の「今年この一手」 読売新聞 2010/12/14掲載
(4)気合の押し 厚みで勝負(寄稿連載)
 ◆第36期天元戦挑戦者決定戦 (白)九段・結城聡 (黒)八段・金秀俊

 結城さんは棋聖戦を含めて5回、タイトル挑戦に失敗し、この対局に勝って6度目の挑戦権を得ました。結果はご承知のように、山下敬吾天元に3連勝し、初タイトルを手にしました。もともと力のある棋士ですし、遅すぎた感もありますが、うれしかったでしょう。

 【実戦図1】 黒5と一本かかってから7と構えたのに、白8と星に挟む打ち方が増えています。黒9のツケから黒が収まりにくれば、黒15の後、白イと下がって隅を確保するのが普通ですが、結城さんは白16、18と力強く押しました。厚みで勝負しようという気合の一手です。

 【参考図1】 星の挟みは黒1のスベリを拒否しているのです。黒1に白9と受ければ、Aと開いて黒満足です。しかし白2のツケが好手。黒9と収まった図は、下辺と左辺の両方打った白に軍配があがります。

 【参考図2】 従来は白1とコスミツケ、黒を攻める姿勢を見せるのが常識でした。皆さんもよく打っているのではないでしょうか。黒2と立った後、白3と挟みますが、黒4と迫られ、中央へ飛び飛びとなった形は、どちらかというと白の方がさびしい感じがしませんか。

 【実戦図2】 黒35と打たせたのが厚みの効果です。割り打ちならイの地点ですが、上から詰められると黒は二間に開いても息苦しい。それで金さんは大ゲイマガガリと工夫したのです。結城さんは白36と挟んで、この黒を攻め、優位に立ちました。

●メモ● 長野県松本市出身の小林九段。今年10月、長野市の善光寺を初めて訪ねた。「どうしてこれまで機会がなかったのか。想像以上に素晴らしいところでした」。思い立って、電車に飛び乗った。最近、リフレッシュのため、今までしなかったことをしてみようという気持ちがあるという。

【実戦図1】 


【参考図1】 


【参考図2】 


【実戦図2】 
小林覚九段の「今年この一手」 (1) (2) (3) (4) (5) (6) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]