棋聖戦
YOL囲碁サロン POWERD BY IGSパンダネット
YOL囲碁サロンが無料体験できます! 入会前にお試し対局
既に会員の方はこちら

[ 『上達への指南』一覧はこちら → ]
上達への指南
坂井秀至八段の「今年この一手」 読売新聞 2016/11/15掲載
(1)コウ狙いの果敢なツケ(寄稿連載)
 井山裕太棋聖が4月、26歳で囲碁史上初の七冠に輝きました。残念ながら今月、名人を奪われて六冠に後退しましたが、この偉業の価値が失われることはありません。井山さんは日本の囲碁の歴史を通しても飛び抜けた存在の一人です。次に井山さんと対局することを楽しみにしています。

 【局面図】白1(70手目)のツケから仕掛けたのがさすがです。鋭く筋のいい手です。左下の黒に対するコウ材が多いのを見越したものでした。

 【変化図1】白1のスベリでは物足りません。黒2と受けられ、さっぱりです。

 【変化図2】白1のツケはコウを狙いにしています。これに黒2とするのはコウを避けようという遠慮。しかし白3のフクレに黒4と受けるしかなく、白5とすべられます。白は好形で治まり、顔が立っています。

 【実戦図】山下さんは黒2と押さえ、けんかを買う覚悟を示しました。白3のフクレに、黒4の当てから6までは必然。白7のハネが約束されたコウ立てです。黒10のツケに見向きもせず、白11と当ててコウを大きくしました。白13には黒14と切るしかなく、黒16、白17までのフリカワリとなったのです。

 この結果は、左下で黒10子余りを取った白の実利が大きく、優勢になったと思います。右下にはまだ白Aと切るうるさいコウ味が残っています。

 井山さんは、ここぞというところでは果敢に仕掛け、絶対に緩めません。

●メモ● 坂井八段は兵庫県三田市出身。43歳。同市内で妻、長男、長女との4人暮らし。7歳の時、アマ4段の父親から囲碁を教えられた。2001年、京都大学医学部を卒業。中学、高校時代は大会の際に駆け付け部員として出場していたが、大学時代は囲碁部に入らなかった。
第40期棋聖戦七番勝負第1局
白 棋聖 井山 裕太
黒 九段 山下 敬吾
【局面図】


【変化図1】


【変化図2】


【実戦図】
9(1)、12(6)、15(1)

坂井秀至八段の「今年この一手」 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]